創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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擬音語の意味 AZUKI
私は説明が下手だ。思ったことや見た物の感想などを素直に言葉にあらわすことが出来ない。頭の中では言いたいことはまとまっているのに、口に出そうと思った瞬間に、いろいろな言葉が出てきてしまい、こんがらがってうまく説明できないのだ。ある時、私は本の感想を友達に説明していた。しかし最初に言ったように、私は説明下手だ。結局こんな説明になった。「○○が剣をシャキーンて構えて台詞言ってズドーンと物壊してるところがかっこよかった!」「だよねー!」……通じた。今文章に表してみるとかなり幼稚な文章だ。しかし、これは擬音語や擬態語を使えば、どんなに子供でも説明下手でも伝えたい事がわかるのだ。私は、擬音語や擬態語をうまく使って生きていきたい。
その第一の方法に、その表現にぴったりな擬音語、擬態語を探す、場合によってはつくってしまうことが必要だ。先程も言ったように、これらは物を伝えやすくするために存在していると言っても過言ではない。事実と違う表現を使っては意味が無い。「水道水がゴォーゴォー流れている」等と言ったら、水道管が破裂でもしたのではないかと誤解されてしまう。ビーズクッションを知っているだろうか?あの感触は、いままで触ったことが無い人に説明するには骨が折れる。こういうときにこそ新しい擬態語を生み出すべきである。
第二の方法に、立て続けに使用しないことがあげられる。これは極端な例だが、いくら判りやすいからといって「ドガァンでバゴォンでシャキーンで……」では、子供っぽいし、第一何が言いたいのかわからない。せめて間に主語をいれるべきである。
確かに、擬音語や擬態語を使うことで、誰もが理解できる文章にはならない。本文にも、外国人には伝わらないことが示されていた。しかし、それらを使うことで、文章が判りやすくなる、つやが出ることも忘れてはならない。私が書いている小説に「戸が開くと、不機嫌そうな顔が見えた」と言う個所がある。しかし、実際に書いているのは「コンコンという音がして」という文章が最初につく。この一文がつくだけで、文章の印象ががらりと変わる。「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある」という名言にあるように、存在するからには何かしら意味があるのだ。日本と言う国に擬音語、擬態語が多く存在したのは、最終的に日本人はそれらが必要であったということなのだから。
講評 jun
わかりやすい実例から書き始めることができました。
第一の方法の自分で擬音語、擬態語を作ってしまうというのは斬新な意見ですね。
第二の方法は、反対意見に近いのではないでしょうか。ここは、違う方法を探してみましょう。
最終段落の小説の実例はお見事です。結び方もよいのですが、「……だから。」で終わりにせずにしっかりした文で結んだ方が印象がよくなると思います。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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