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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   我が家の電球   みるく


「がやがや。ざわざわ」
我が家の室内は今大変騒々しい。テレビが音をたて、新聞をめくる音、シェリーが耳を掻いている音などが一度に聞こえ、頭が破裂しそうだ。とはいっても、本当に頭が破裂したわけではない。破裂しないのは、人に「知性」というものがあるからだろうか。とまあ、お堅い話はそこまでにしておく。今、大変騒々しい中で誰かさんが一つの音を発した。それを聞いた人は誰でも気持ちが嫌になったり、中には、思わず吹き出してしまう人もいるかも知れない。勘が素晴らしく働いた人はどんな音か予想がついただろう。いまから正解をいうが、あえてお上品なお言葉でいってあげよう。答えは「てんしき」だ。なんじゃらほいと思う人はここから先を読んでみてほしい。音の正解をいうと
「ぷっ」
ピアノがポロンと鳴ったようにその音は発せられた。私は最初、母がしたのかと思った。ところが母は知らないという。私も勿論していない。まさか当時はシェリーがしたとは思わなかった。だからその時の結論は「この家にはてんしきお化けがいる!」というものだ
った。
 てんしきお化けの正体は、翌日の夕食時に分かった。先日とは一転して、今日は水を打ったようにし〜んとしていた。そこへ、てんしきお化けが乱入。今度こそ、てんしきお化けの正体が分かるだろうか。その時母は、シェリーをなでなでして甘やかしていた。その時だ。
「ぷー」
という音がまた聞こえた。母は反射的に顔をあげると私に向かって
「嘘じゃない、本当にシェリーがてんしきした」
「え〜、ウソでしょう」
ところが嘘じゃないことが分かった。母が少し席を外している時にまたもや
「ぶー」
という音がしたのだ。丁度、シェリーのところへ来た母と、私はとても大笑いした。リズミカルに快く、思う存分に・・・。私は、何でそんなにてんしきをしたがるのかなと思った。
 いやはや、シェリーは私を大変笑わせてくれた。笑うと筋肉が動かされるという説を聞いたことがあるが、もしその説が真実なのであれば、私がシェリー大いに感謝しなければならないだろう。笑うことによってコミュニケーションもとれる。要点をいうならば、シェリーは我が家を照らす豆電球で今回はきちんと照らしてくれたということだ。そんなことが分かった.

   講評   inoko

 みるくさん、こんにちは。
まるでぬいぐるみのようにかわいい犬。でも、ぬいぐるみではなく、本物の犬は生きているのですから、おしっこもすれば、おならもします。ちょっと困るおならでも、かわいいシェリーちゃんのおならなら、ちっとも気になりません。気になるどころか、みるくさんたちを大笑いさせてくれるのですもの。本当にみるくさんのおうちを明るく照らしてくれていますね。
☆ 「てんしき」という言葉を知っている人はあまりいないと思いますが、さすがみるくさん。みるくさんは、落語好きなのかな?



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