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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   想像力   あにせ

 今やっているドラマを見ていて、ロボットにはそれ自身が持つ感情がないからどこか寂しいと感じることがある。感情があればいいのに、と思いながら見ている時があるのだ。だが最近、私はある話を聞いた。車を替えると、前の車はそれを察して事故を起こしたり故障したりするというのだ。もう使われなくなるとわかると反抗しようとするのだろうか。車でもこのようなことを起こす。ロボットが心を持っているかいないかは実際私たちにはわからない。感情なんてないだろう、と思っていても本当はあるのかもしれない。要は想像力の問題である。ロボットに対してだけでなく、人間に対して相手の気持ちをいかに想像し思いやりを持てるかが必要だ。だが現代において、他人の気持ちを考えられない人が増えている。殺人事件が多発していることもそれを裏付ける理由の一つだろう。現代の、他人の痛みや苦しみをわかることができないような人間が増えていることは問題だ。(社会問題の主題)
 第一に考えられる原因は、他人との関わりやコミュニケーションが希薄になっていることだ。地域との関わりはあまりなく、子ども達も家でテレビゲームをするばかりだ。人と接することがなければ相手の気持ちを読み取ることもできなくなる。現代社会の他人との薄い付き合いがこのような状況を招いているのではないか。殺人事件がしょっちゅうあるこの世間だが、ニュースで犯人について同級生などがインタビューされているのを見ると、真面目だった、引きこもりがちだった、暗かった、と言うことが多い気がする。このように言われる人は、あまり他人と関わろうとしないだろう。その結果他人の気持ちを読み取れなくなっていき、殺人を犯してしまうのではないか。私も最近部活内で問題が起きているのだが、その問題となっている人は自己中心的な部分がある。だから周りの反感を買うのだと思う。常に他人と接する社会にいるのだから、相手の気持ちを考えることをしなければならない。身近で問題があり、自分はなるべく周りのことも考えようと改めて感じた。(複数の原因1)
 また第二に考えられる原因として、現代の人間の感覚が現実的になっていることだ。現代人はどこか冷めていて、変に現実を見るようになっている。子ども達の遊びがテレビゲームばかりになったり、高学歴化により幼い頃から塾に通わされ遊ぶ時間が少なくなったりして、昔のような外で走り回る、という姿をあまり見ない。虫を採ったり自然に触れ合うことによって養われる想像力もあるだろう。子どももインドアになってしまったために、本来養われるはずであった想像力は養われず、その力がどんどん欠落していってしまったのだろうか。コンピューター技術の発達が、人間の想像力にまで影響してしまうのだ。(複数の原因2)(歴史実例)
 確かに、現代の流れに追いつくために自分自身を高めようと必死になることも大事だ。しかし、人間同士が関わって生活しなければならないのだから私達は他人の気持ちを考えなければならない。他人はただの自分と違う人間ではなく自分と同じ人間である。それぞれ心を持ち色々なことを感じ取っているのだから、常に相手に事を考え思いやりを持って接するべきだ。そういう面での想像力が欠けている人間が増えていっている現代社会は問題だ。今やっているドラマも、次からはそのロボットも感情を持っていると捉えて観てみようと思う。(社会問題の主題)(自作名言)(書き出しの結び)

   講評   nane

 ロボットに関連させた車の話は面白い。生き物に心があるのはわかるけど、もしかすると無生物にも、人間の心と似たようなものがあるのかもしれないね。
 「殺人事件がしょっちゅうあるこの世間だが」は、客観的な裏づけが今ひとつはっきりしないので、ムード的な書き方と思われるかも。微妙なところは、むしろ省略してもいいよ。
 犯罪と孤独というのは、確かに関係があるかもしれない。他人の気持ちが想像できれば、悪いことをしようという気持ちはなくなるだろうからね。
 実例に、一般的な具体例ではなく、固有名詞や数字がわかるようなより具体的な例を入れていこう。そのためには、自分の得意分野の読書に力を入れること。そうすると、知識語彙の点数がもっと高くなる。
 今回は1400字もよくがんばったね。
 

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