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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   必要と目標   光龍

 英語には、「ニーズ」と「ウォント」という似た意味の言葉がある。「ニーズ」という言葉は、空間的にいえば、外部の状況を判断して、割り出した必要性であり、時間的に見ると、過去から現在にかけて人間が経験したこと、得たものを基準にして割り出した必要性という意味に使われる。これに対して「ウォント」は、自分の内部から出てくる必要性であり、現在と未来に時間軸をとった上での必要性を意味している。僕は、「必要だからする」というのではなく、「したいからする」という考え方を大切にする生き方をしたい。
 そのための方法としては第一に、目標を決め、その目標を実現させるという強い信念を持つことだ。僕は今年、高校受験なのだが、成績上位校を目指しているだけで、未だに明確な目標はない。だから、勉強に対して目標を実現させるという強い信念が生まれないのかもしれない。陸上の目標としては1500m4分台を、クラブを引退するまでに出そうと思っている。しかし、5分2秒など惜しいところで終わっている。だがこれも、目標を実現させるという強い信念のおかげだと思う。
 また、第二の方法としては、社会の固定観念に惑わされないことだ。いい大学を出ないといい会社に就職できないなどという周りの考え方に流されていると、自分の本当にしたいことに気づかないはずだ。例えば、僕はテストでみんなよりちょっと良い400点以上とれたらいいかな、などと考えていたが、その考えは間違っていた。今は、固定観念に惑わされずに、450点以上を目指している。
 確かに、今やらなければならないことを見極めることも大切だ。しかし、「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自身である。」という名言があるように、今やらなければならないことよりも、自分でしようと思ってすることが大切なのだ。

   講評   tama

 必要に迫られてやることよりも、自分がやろうと思うことを積極的にやっていくことの方が大切だということですね。特に今年度は、受験を控えているだけに、「受験のための勉強」が「必要だからやる」という状況に陥ってしまいがちです。目標を見失わず、また周囲の価値観や固定観念にとらわれず、自分の意思をしっかりと持つことを忘れてはなりません。この感想文を読んで、光龍くんにとって、自分自身の考えを見つめなおすよい機会になったのではないかと感じました。

【体験実例】 勉強に関しては、目の前に迫った「受験」が目標になっているけれど、大好きな陸上競技に関しては、大きな目標があるからこそ、それを実現させようとする気持が維持できているのでしょう。
 テストの点数に関しては、さらに上を目指そうと、気持ちが前向きになったのはよいことですね。ここでは、「学歴にこだわる勉強よりも、本当にしたいことをやっていこう」というふうに述べるといいと思います。


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