国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3330 今日300 合計6196
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   必要の意味   くろーばー

創造には、情念の力がいる。芸術においても、あらゆる学問においても、日常生活でもそれは言えることだ。『必要』は英語で二通りの訳し方があり、それはニーズとウォントである。『ニーズ』は理性による判断から生まれた必要、『ウォント』は現在の自分の中にある情念から生まれた必要なのである。物を作る過程には、総じて飛躍というものが必要であるが、飛躍の原動力はニーズではなくウォントであると私は考えるのだ。私は、、胸の内側から湧き出てくる原動力を大切に生きていきたいと思う。
 そのための方法として第一に、自分なりの目標を定め、それに焦点を当てて努力することだ。例えば、宇宙に行きたいという強い意志があったからこそ今宇宙で活躍している人牛たちが存在しているのではないか。なんとなく良い成績をとりたいから勉強しようと思ってみたところで俄然やる気が出てくる人は滅多にいないと思う。むしろ『○○大学に進学したいから』必死に勉強したほうがやる気も焦りも(笑;;)出てくるはずだ。私も以前テストで『X点以上取らないと・・・』というキツいハードルを掲げられたおかげで若干努力し始め、結果は案外良かった、という経験がある。このように、具体的な目標を決めて取り組めば自然と熱意も沸いてくると思うのだ。
 第二の方法としては、現代社会の固定概念を鵜呑みにしないことだ。少し前の時代まで、良い学校を卒業し一流企業に入社することが『勝ち組』と思われていた。今こそ様々な生き方や職業が認められつつあるが、そのような考え方に縛られていると結果的に『必要』に迫られて嫌々やる羽目になるのだ。自分の諦めたくないと思ってきた夢や目標が社会的概念によって押し潰される事ほど内なる情熱を消し去ることに他ならないのだ。
 確かに、今の自分がどうしても通らなくてはならない道もある。やらなくてはいけないことは山ほどあるかもしれない、だがしかし、『人生に意味は無い。あるのは欲望だ。欲望があるからバラはバラらしく花を咲かせている。』という名言があるように、自分の奥底から湧き出す熱意を大事にしつつ私らしい人生を生きていきたいと思う。

   講評   kira

 くろーばーさん、こんにちは。創造は「必要」から起こるが、その「必要」には二種類あってそのうちウォントこそが飛躍の原動力であるというテーマでしたね。芸術家だけでなく、私たちの生き方にもいえるととらえていきました。
 目標を明らかにして実現を強く思うことの大切さでは、人間の宇宙への夢を考えました。夢のまた夢と思われていた宇宙での活動が、今では現実になり、宇宙旅行のツアーまであります。人間の思いの強さが実現させる力となったのですね。自分自身では「勉強」のことを書きました。今がいちばんの頑張りどころですね。志望校を絞り込むというキツいハードルが効果的と自分との戦いに言及しています。この前段階には、やはり「将来このような職業につきたいから」があるんだよね。
 社会の固定観念にふりまわされないことでは、進路の問題を考えました。「勝ち組」になるために何かやらされる人生ではあまりに受け身ですね。レールを走る電車ではなく、オフロードレースみたいに生きたいですね。ここで、誰か成功した人物の例など入るとさらにいいね。
 何かやらされることに慣れきってしまって、やるべきことに忙殺されて、自分の心の声が聞こえないというのは悲しいことです。つねに自分のウォントを感じながら未来に進みたいね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)