国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夢中になる事は・・・   いすも

何を読むかという前に、まず何はともあれ、夢中で読むという体験を一度味わう必要がある。読書の楽しさの中で最大なものは、自由感だと思う。一冊の本を読み終えたとき、私達は読みはじめる前とは、別人になったように思える事がある。私は何かに夢中になれる人間になりたい。
そのためには第一に、その物事をとても好きになる事が大切だ。その物事に取り組む事が大好きで仕方がないと、自然にその物事に集中して夢中になれる。私はピアノを五歳から習っている。私の意志からはじめたのではなく、母がピアノを私に習わせた。そのためか、私はピアノをはじめのうちは好きになれなかった。練習はつまらないし、コンサートでは緊張するし、遊ぶ時間が少なくなるし、はじめはどうも夢中になれなかったのである。だが、月日が経つに連れ、あまり興味を持たなかったピアノをだんだん好きになってきた。練習も苦痛でなくなったし、曲も偉大な作曲家の曲を弾くようになって、ピアノを弾くのが楽しくなった。コンサートで弾き終わった後の盛大な拍手も心地良かったし、ピアノを弾くこと自体が大好きになった。それからだ。私はピアノに夢中になった。練習も二時間から三時間と長くなり、弾いている曲の歴史や作曲家の当時の気持ちのことなどを調べて想像したりして、夢中になってピアノに取り組んできた。そういうことは全く苦痛にはならなかった。ピアノを弾くのがただ楽しくて、曲や作曲家の歴史や解釈を調べるのが面白くて、自然にピアノを夢中になる事ができた。夢中で物事を取り組む事ができるピアノが私の人生の中にあって、本当に幸せだと最近感じる。毎日ダラダラと過ごすことはなく、毎日夢中になってできる何かあるということは、本当に幸せなことなのだ。
夢中になれる人間になれる第二の方法は、最後まで諦めないことだと思う。最後まで諦めないで、頑張ってやり遂げる事だと思う。私はカナダに住んでいる。もちろんカナダでは、私の住んでいるところでは、百パーセント英語を話す。さて、私が両親からカナダに引っ越す事になったといわれ、まず一番初めに頭に横切った問題は言語の問題であった。私は日本にいた頃でもインターナショナルスクールに通っていたが、それでも友達は日本人でいつでも日本語で一緒に話していた。だから、私はカナダに住むと決まって住むまでの半年間、英語の猛勉強をした。とても辛かった。はじめは嫌だった。今は遊んで、カナダに行ってから英語の勉強をしたら、どんなに楽だろうと思った。だが、カナダで英語の勉強をするのは手遅れだと重い、どんなに辛くても、英語の勉強を頑張った。そして、英語がだんだんと好きになってきた。それは私の父のお陰だと思う。私の父は英語がとても上手で、カナダでは医療翻訳家になった。彼は日本で医者として勤めていたが、いくら疲れていても、毎日英語を楽しく教えてくれた。それから英語を父がいないときでも頑張って勉強した。そして夢中になれた。夢中になって英語を勉強すると、どんどん英語が話せるようになったし、書けるようにもなった。上達して行く喜びを知ったのだ。そしてカナダに来て、今では成績表でも英語の教科は「A」 である。英語のエッセイも大好きになり、校内新聞にも掲載されたりした。私は父に感謝している。もしあの時夢中になれないままで日本で遊んでいたら、今こうやって良い成績は残せなかったと思う。夢中になることは本当に大切だ、と私は改めて感じた。
確かに、一つの物事だけに夢中になる事はあまりいいことではないこともある。その物事ばかりに集中してしまい、他の物事を曖昧にしてしまうケースが多い。だが、それでも夢中になる事は大切だ。「私達の人生は、わたしたちが費やしただけの価値がある」という名言がある。一つでも夢中になって物事を取り組み、一度きりの人生を思いっきり価値がある人生にしたらいいと思う。私はこれからも夢中に物事を取り組むことができる人間になりたい。

   講評   ogi


 いすもさん、こんにちは。努力家のいすもさんならではの体験実例がたくさん書かれた、力作になりましたね。

<構成> 夢中になることは、努力を続けることによってなれる状態ですね。楽しいから夢中になる、好きだから夢中になる、の背景には、「好きになるための努力や練習」がかならず含まれるという、大切なことに気づきましたね。
<題材> ピアノも英語も、いすもさんにとっては、本当に良くがんばったからこそ手に入れることができた「夢中になれるもの」だということがよくわかりました。たとえばゲームやテレビのように、単におもしろいから、愉快だから好きだというのとは違った、重みのあるとても良い実例が挙げられています。これからもいすもさんらしく、努力を続けていって欲しいです。
<表現> 内容にピッタリ合う【名言】が入りました。3段落目に伝記実例も入れてみましょう。
<主題> 【生き方の主題】は、「私は○○のように生きていきたい」または「人間は○○のように生きるべきだ」など、「生きる」という言葉を入れてまとめましょう。



<表記>
★それからだ。私はピアノに夢中になった。→それから私はピアノに夢中になった。
★それでも友達は日本人でいつでも日本語で一緒に話していた。→それでも友達は日本人だったので、いつも日本語で会話をしていた。
★それから英語を父がいないときでも頑張って勉強した。→それからは父がいないときでも、頑張って英語を勉強した。

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