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　　　「こればかりは自分で」を読んで　　　さくら


自分が、ゆったりとした生活がまだ残っている自然のある国に行ったときに、何より学ばされたのは私たちが毎日の生活する上で、どのくらい少しだけのもので過ごしていけるかということであった。人間が生活していくために何を無くてはならないとするか、何をなくても良いとするか。そして、最終的に自分は、車をずっと持ち続けることを決め、テレビは付けず、冷房・暖房も使わず、もちろん携帯電話やワープロも自分の生活とは関係ないものにして、この世の中でできる限りその恵みを断る素直ではない人間の生活になってしまったが、これで満ち足りているのである。
便利で快適な生活は良いと思う。何でも、やりたいと思えばすぐに家にあるものを使って、いろんなことが出来る。また、何か一つ押しただけで機械が反応して、自分の思うように動かすことが出来るという便利で簡単な生活が今のわたし達の状態だ。私が使うものでは、パソコンや携帯電話などがとても生活の中で役立っている。そして普段の生活だけではなく緊急の時なども早くいろんなところから情報を得たり、発信したりできるので誰もが助かってたり、必要としている。例を挙げると、パソコン・携帯電話などがある。パソコンでは、調べたいことをインターネットの検索欄に打つだけで自分の知りたい情報が得られる。携帯電話だとすれば、友達との会話でよく登場する。
「帰ったらメールするからね！」
「電話してくれる？」
などが多い。このように携帯電話もボタン一つでさまざまな操作ができる。非常に便利で沢山の人の生活に無くてはならないものとなっていると思う。
　しかし、全てが機械化されていない「シンプルライフ」もいいと思う。最近はほとんどが機械化され便利なのはもちろんだが、昔のような素朴でシンプルな生活が失われてきていると思う。特に例を挙げて言うならば「クーラー」である。クーラーは、夏の暑いときには欠かせないものだと思う。今のわたし達はクーラーをバンバンかけることが涼しくて良いと思っている。しかし、そう思っている人たちは自然の風をしっかり感じたことが無いのだと思う。私は、少しクーラーを消して夏の気持ちいい風を感じるだけで、「涼しい」と実感できる。また、ちょっと耳を傾ければ夏にしか聞くことの出来ないセミの声や風に揺られざわざわとする。森の木々のささやきも利くことが出来るだろう。すると、いつの間にか心も体も涼しい気持ちになっているのだ。これからは、「機械化していく生活」を、「必要なものだけを自分の周りにおく生活」に変えていくことも大切だと思う。
　確かに、便利で快適な生活もシンプルがベストの生活も良いと思う。でも、
「私たちの人生はわたし達が費やしただけの価値がある。」
という名言があるように、自分で満足できる生活を見つけることが大切である。

　　　講評　　　sarada

　すばらしい意見文の展開になっていますね。
意見に対しての【体験実例】も、A、B両方ともに具体的に書かれとてもわかりやすいです。特に、意見Bの「夏の気持ちいい風、夏にしか聞くことの出来ないセミの声や風に揺られざわざわとする森の木々のささやき」　は、自然の心地よさを読み手にも想像させます。この感触を知らずに過ごしてしまうことは、なんともったいないことでしょう！　
四段落は、自分なりに【名言】　を見つけ、意見Cを確固たるものにしました。