創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   豊かな人間関係   くるりんぱ

 (要約)ロボットに心はあるのか。ロボットであろうと人間であろうとそれら自体は心あるものでもないものでもない。自分自身がそれらとどのように交わるかによって、それらは心あるものにも心なきものにも変わるのである。つまり、どれだけ相手に共感できるかの自分の心によって決まってくるのである。(社会問題の主題)現代では他人に共感することが苦手な人が増えてきていることが問題である。
 (複数の原因一)その原因として第一に、縦関係の人間関係を嫌い、横関係の付き合いを優先する人が増えてきていることが挙げられる。(体験実例)私の職場では最近、飲み会の数が激減してしまった。家庭を持っている身としては飲み会の減少は歓迎であるが、たまに開かれる飲み会さえ若い職員は断ることが多い。しかし、若い職員が全く飲みにいっていないかと思うと、そんなことはなく職場の中の仲良しさんとは飲みにいっている。私自身飲みニュケーションという言葉に若い時は否定的であったが、ここまで飲み会の数が減ってくるとコミュニケーションがきちんと取れているかが不安になって気さえする。年上の同僚と勤務時間外まで行動を共にすることはいやかもしれないが、自分自身の時間を惜しんでいるようでは豊かな人間関係は築けない。いろいろな年齢の人の考え方にまずは耳を傾けてみようという気持ちが大切である。
 (複数の原因二)他の原因として、社会における急速な核家族化が挙げられる。(社会実例)息子の小学校のクラス懇談会の自己紹介で、たまに「親と同居しています」と話しているお母さんがいる。それを話題にするということはつまり、同居していることがそれほど珍しく、ほとんどの家庭は核家族なのであろう。核家族がいい悪いではなく、他人との接触が物理的に少ない分、他人の気持ちを推し量る経験は少なくなることは確かである。
 (反対意見への理解)確かに周りの人の気持ちばかりを気にしていると、自分の意見を出しにくくなってしまう。しかし社会生活を営む上では、他人との折り合いをうまくつけながらやっていくことが大変重要である。時代の変化は避けられず、今さら昔のような三世代同居といった大家族にはもどれない。しかしそういう状況の中でも意識して、面倒くさいかもしれないが他人との触れ合いを多くもつことで、人間関係を豊かにしていくことはできる。(ことわざの加工)「百里の道も一歩から」とあるように「人とのつながりはたった一言の会話から」である。他人と会話を持とうとしない、あるいは他人の気持ちに寄り添おうとしないことは、社会生活においてはそれだけで不利である。(社会問題の主題)だから私は、最近、他人に共感できない人が増えてきたことは問題であると思う。

   講評   hota

 今回は88点。高得点が出ました。いつものくるりんぱさんの作文からすると、今回のはややあっさりした感があるくらいですが、全体に抑制されたトーンで、バランスよく、コンパクトに論が展開できているのがよかったのではないでしょうか。

 ちなみに、私が住んでいるところは農村地帯なので、両親との同居や3人、4人といった兄弟数が珍しくありません。うちの娘は小学校の時の家族調査で、同級生の男の子に、「家族が3人しかいないなんてへんだ」と言われました……(笑)。1人っ子も珍しく、クラスに1人だったり、ほかにいても離婚家庭の子だったりしました。まだまだこちらには、「1人っ子だから」という偏見(?)も健在です。都会では、全く事情が違うようですが。
 しかし、「大切なことは家族の数ではなく、社会でいかに多くの人々と関われるかなのだ。(自作名言)」ですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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