低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2566 今日1888 合計4454
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   一つの人生の歩み方   AZUKI

 私は図書委員だ。本好きな友人と一緒に、一週間に一回の当番をしている。図書委員の毎年の目標は「一万冊貸し出し」だが、いつももう少しというところで届かないのだ。図書室が好きな人はたくさんいる。しかし中には、一年で一回も図書室に足を運ばない人もいるのだ。まっさらな貸し出しカードを見た時は、本当に残念に思った。借りる人は、貸し出しカード五〜六枚も借りてくれる。学校にいる全員とまではいかないが、もっと多くの人が本に接すれば、もっと豊かな人生を送れるかもしれないのにと思ってしまった。このように、私はもっと本を取り入れた人生を歩んでいきたい。
 その第一の方法は、好きな本をつくり、一度で本棚の肥やしにせず、何度か読み返すことだ。何度も読み返すことで、初めて読んだ時には気が付かなかった表現や、判らなかった謎が解けることがある。最近私もそういう体験をした。小学校時代に読破した「モモ」だ。読書感想文を書くために、内容も大体知っているこれを選んだのがきっかけだっ。読む前は、大体こんな感じだろうと予想を立て、いっそのこと読まなくてもいいかとも思っていた。しかしいざ冒頭を読んでみると、早くも私の記憶と食い違っていた。軽く驚きと、全く新しい本に出会ったような感覚に襲われ、結局一日かけて読破してしまった。読み終わってみると『読みかえしてよかった』と思え、モモに対するイメージも全く変わっていた。こんな体験を、多くの人にして欲しいと思っている。
 第二の方法に、幼稚園の頃に沢山童話や昔話を読むことだ。いっそのこと、幼稚園や保育園で、そういう時間を作ってしまってもいいと思う。そもそも私が本好きになったのは、幼い頃に出会った数々の童話や昔話のおかげだと思う。魔法使いが現れてガラスの靴で舞踏会に行く『シンデレラ』から、竹から産まれた女の子『かぐや姫』まで、私が読んだ物語の幅は広い。そのせいか今でも本は好きだし、童話などはシンボル学的に興味がある。幼いときに童話や昔話に興味を持っていれば、その後読書家になるケースは少なくは無い。内容の面白さは、皆知っているだろう。それを知る機会さえあれば、もっと読書家が増えるだろう。
 たしかに、本を読まなくても人生はいくらでも豊かになるだろう。本なんて読まなくても、人生に何の影響も無いではないかと考える人もいるであろう。確かにファンタジー等は、一生人生と関わらない場合のほうが多い。しかし、物語の内容もさることながら、その本が一番伝えたかったことは何なのかと言うことを見極めて読めば、あながちファンタジーだって人生に関わってくるかもしれない。『ことごとく書物を信ずれば、書物を読まないことと同じである』という名言にあるように、魔法タイムスリップを信じろとは言わない。世界一読まれている本である聖書だって、全てを信じている人はいないはずだ。その中に隠れている「友達の大切さ」や「命の重さ」を知ることが、本を取り入れた人生を歩むということなのだ。

   講評   jun

 これは、読書好きのAZUKIさんだからこそ書ける作品ですね。
 6月からもこの調子でがんばっていきましょう。
                             

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)