国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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島国言語 清書 かせり
島国言語は相手に対する思いやりが行き届いている。例えば、「私ども」などという第一人称があまりはっきりしないことである。それに、話が相手にとても通じやすいことだ。「あうんの呼吸」などというように何か一つ言えば相手はすぐに何のことを話しているのか分かる。そのため、島国言語を使う人たちは大陸言語を使う人に比べて冗語性が少ない。無駄なことはあまり話さなくてもあいてとコミュニケーションがとれるからだ。
確かに、島国言語で短く物事を伝えることにも良さがある。落ち込んでいるときや悲しんでいるときに言葉一つで相手の気持ちが察知できることができるからだ。昔、ある人が南極を旅していたときは電話ができないため、とても短い言葉しか送れなかった。しかし、その短い言葉の中には旅している人達が元気や優しさをもらえるような思いがこめられていたという。これは島国言語でしかすることができない良いところだと思う。日本人が周りの人に迷惑をかけないようにできるのも少しの言葉に相手が今何を必要としているか分かるかだと思う。
しかし、短い言葉がいつも相手に思いを伝えられるわけではない。日本人は「はい」か「いいえ」かをあまりはっきり言わない。断るときも、「もう少し考えさせて」などと遠まわしにいう。私はイギリスに留学に行ったとき、夕食の時間に色々なものを沢山勧められた。お腹は膨れていたが、断れずに何回もおかわりしてしまったことがある。外国では、遠慮も「いいえ」としてとられてしまうことがほとんどだ。このように、短い言葉では勘違いも起こったりする。
島国言語には良い点も欠点もある。だが、一番大切なことは島国言語と大陸言語、両方の良い点を効率的に使うことだ。「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである」という名言のように、島国言語を効率的に使っているときにこそその本当の持ち味がでてくるのではないだろうか。
講評 tama
自分らしい体験を生かして、上手にまとめることができています。この調子でがんばりましょう。
※ 29日はお休み、6月5日(6.1週)は進級テストです。課題の長文をよく読んでおいてください。
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