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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   間の重要性   ショウ

 話し上手とおしゃべりは違う。饒舌の人は、間を取ることに気が回らなかったり、間の必要を感じていないことが多い。それに対して、話し上手の人というのはうまく間を取り入れている。風を吹かせながらの饒舌であれば、聞き逃されることも少なく、風のあいだに相手が連想し創造し思考する余裕与え、さらにたたみかけることができる。しかし、風も通さない饒舌は、聞いているほうも苦しくなり、終わったときには、何を聞いたのか、ということにもなりかねない。余韻や余情、ふくみ、それらはすべて、間にかかわっている。思わせぶりな間は、いい余韻にも余情にもならないであろう。自然に間を必要とするのは必要とするだけの実質をそなえているもの、ということになるのであろうか。僕は、コミュニケーションの上で、間は重要だと思う。
第一の理由として、間が無いと、別の方向に持っていくのが難しいからだ。僕が通っている学校は、低学年・中学年・高学年・中学部の四つのクラスに分けられている。一番人数が多いのが高学年と中学部の八人と非常に人数が少ない学校だ。しかし、同じクラスの人と話す機会がとても多くて良い。弁当の時間も机を楕円形にして同じ話をしながら食べる。でも、全部が全部良いというわけではない。よくテレビの話をするのだが、前日に用事があって見れなかったり、途中から見た人は、なかなかその話題に入れない。別の話題に変えたくても、常に誰かが話していて、間がないので別の話題に持っていくのが難しいのだ。
 第二の理由としては、間があると、話がわかりやすくなるからだ。難しいことをいろいろと言われたときは、少し考える時間がないと、頭が混乱してしまう。また、知らない単語ばかりを並べられた文章を読むときに、スラスラ読んでしまうと、内容がきちんと理解できない。辞書で意味を調べたり、意味を考えたりしなければ、本当にその内容を理解したとはいえないと思う。
 確かに、内容を詳しくして、相手に伝えようとすることは大切だ。しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである」という名言があるように、間を利用してさらに相手に伝わるようにすることが大切だと思った。

   講評   hamati

●要約は、話上手な人と饒舌の人の違いをうまくまとめた内容で、とてもよいですよ。ショウ君のまわりにも、話上手な人や饒舌の人はいるでしょうか?
●「コミュニケーションにの上で間は重要だと思う」と自分の考えを、しっかり意見化して書くことができていますね。理由は「間がないと別の持っていくのが難しいからだ」と書きました。何を別の方向に持っていくのかわかるように「話を別の方向に持っていくのが」と書くと、さらによいですね。給食の時間のクラスメイトとのコミュニケーションについて、話の方向を変える難しさを書いていてとてもよいです。大人でもそのようなことはたくさんありますよ。「別の話題に持っていくのが難しいからだ」と書いたあとに、「もし、適度な間があれば」というような内容を加えてもよいですね。
●第二の理由は「間があると話しがわかりやすくなるからだ」と書きました。その実例として勉強のことを書いているところがショウ君ならではで、とてもよいですよ。勉強において間があるということは、とても重要なのですね。
●反対意見への理解、明言の引用ともしっかり書くことができています。「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである」という名言は、先生も大好きです。今回は学生生活の中で、ショウ君が感じていることをうまく表現した、すてきな作文になりましたね。よくがんばりました。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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