国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   熱中できる人間に   かさよ

成功しなくてもいいんですよ。熱中できたらいいんです。」妖怪漫画で有名な水木すげるさんの言葉である。私はこの言葉を聞き、熱中することが、成功するということよりも人生にどれだけ大切な事なのかを知った。なので、私は、何かの物事に夢中になったり熱中したりできる人間になりたい。
 そのための方法としては第一に、最後まで精一杯がんばろう、という強い意志を持つことだ。私は、去年の夏休みでの宿題の読書感想文に、「夜と霧」という本を選んだ。英語の塾の先生が、とても良い本だと言っていたからだ。これは、「アウシュヴィッツ強制収容所」という、ユダヤ人が収容された中での筆者の体験や知ったことについてが書かれている。軽い気持ちで読み始めたのだが、この本は私が思っていたよりも十五倍は難しかった。「暫定的存在」などといった、よく分からない言葉も出てくるし、文章の構成や内容までも激ムズだった。しかし、いまさら読む本を変えるのも面倒くさいし、お金の無駄だと思ったので、とりあえず頑張って最後まで読んだ。そして、読み終わった後、私はこの本に自分の心を奪われていたことに気づいた。そして、達成感と、なんとも言えない充実感で満たされていた。ここで私は、物事を続けることで得られる楽しさや喜びを知ったのだ。
 第二の方法としては、自分の好きなこと、やりたいことが自由にできるような環境作りをすることだ。何かに熱中する、ということは、そのための時間も当然必要である。今の私は、平日朝早く起きて学校へ行き授業を受け続け、夕方に家に帰り宿題をして夜中に寝る。休日には、朝から親から強制されている様々な習い事をやって一日が終わる。これらの私の日常のどこに、好きなことに集中できる時間があるだろうか。私に、趣味などといったものがないのは、これも原因の一つだと思う。物事に熱中していると時は、とても楽しくて充実している。今の社会は、このような時間を与えてくれない。私は、何かを熱中することで人生はより華やかで輝くものになると思うので、社会や学校は私達にもっとゆとり、余裕をくれても良いと思う。
 確かに、夢中になれることや好きなことをやっているだけでは人として駄目になってしまうと思う。しかし、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、私は、夢中になれたり、熱中できるものを見つけ、それを大切にしたい。

   講評   kamo

 今月もがんばりました。
 これもとてもいい作文だったので、立派な清書ができたね。
 6.1週は、進級テスト。よりよい作文を書けるよう、よく準備をしておいてください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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