国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   なりたい父親   カエル

父が父でなくなっている。家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという役割を果たし
ていないため、善悪の感覚の無い人間が成長し、全体的視点の無い利己的な人間や無気力な人間が増えている。
それに伴い、「友達のような父親」も増えている。上下関係を捨て価値観を押し付けることをせず決して強制は
しない。このような父親が増えているため、精神力が無く無気力になりがちになり不登校やいじめをする生徒が
増えてきているのだ。
だから、頑固で厳しい父親はいい。(複数の意見その1)頑固で厳しいというと、忌み嫌われるような社会になって
きているが、本当は頑固で厳しい父親こそ子供の幸せを一番に考え、自分が教えるという理念を持ったすばらしい
人間なのだ。最近CMで「昔、先生のことが嫌いでした。だから、先生みたいな人になろうと思います。」というCMがある昔は嫌いだったが、先生の行っていたことは生徒のためを思ってやっているのだと大人になってから理解できた生徒の成長や頑固な先生の重要性を謳っていたCMだった。
しかし、物分かりの良い友達のような父親にも良さがある。(複数の意見その2)自分の悩んでいることや今日起こったことなどを気軽に話すことができ、相談に乗ってもらえる点である。なかなか友達とかに話せない進路や学校のことを、話すことが出来るというのはとても良いことだと思う。そして、なによりも一番良い点は、家に居たいと思うことが出来ることだと私は思う。親が喧嘩していて息ぐるしかったり、家に居たくないと思えば友達の家に泊まったり一晩中遊んでいたりする人が増えるのは当たり前だが、家に居たいと思うことによってそのような人は少なくて済むのだろう。
確かに頑固な父親にも物分かりのよい父親にもそれぞれ良さがある。(総合化の主題)しかし、一番大切なことは、「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言もあるように(名言の引用)父親が自分自身に自信を持っていることである。最初っから自信を持って子供を育てられるような人は、居ないと思う。しかし、それを乗り越えてやっと「父親」というものになれるのではないだろうか。自信なんて抽象的で何が自信なのかなんて分からない。だけど、あなたが自信をもって接しようとする努力は子供にも伝わるだろう。私も自信を持つために努力を惜しまない「父親」になりたい。

   講評   mae

 先生のお母さんのお父さん(先生にとってはおじいちゃん)はとても厳しい人だったそうで、門限やお洋服の色など、色々と口うるさく言われたようです(守っていたかどうかは別の話ですが……)。礼儀作法にも厳しく、挨拶や儀式にもとても詳しく、あれこれと指示をしていたそう。そんなおじいちゃんを「うるさいなあ」と思っていたこともあるようですが、社会人になったり子供を育ててみたりすると、役に立つことがたくさんあったと言っていました。
 さすがカエルくん、実例の見つけ方が本当に上手。CMの話は誰にでもわかりやすく、またタイムリーにその話を持ってくることによって、作文が生き生きします。「先生」を「親」に置き換えるセンスもさすが。また、「ものわかりのよい父親のよさ」として、「家に居たくなる」ということを挙げたのはおもしろい視点でした。確かに、中高生くらいの時、お父さんがおうちにいる土日はなんとなく憂鬱……、という話を聞いたことがあります。特に女の子はお父さんに対して中高生くらいになるとどんなふうに接していいかわからなくなるというか……、でもそこで、確かにお父さんが友達のようにものわかりが良ければ、おうちにいたくなるかもしれません。おもしろい見方ができました。
■主題(総合化の主題) 頑固な父親、ものわかりのよい父親。どちらが絶対にいい、というのはありませんね。何事にも信念が大切だということ。親も完璧ではありません。でも、「これは子供のたちのため」と自信を持って接している姿が頼りになるということなのでしょう。これは父親のあるべき姿、ということから、「人間のあるべき姿」と発展して考えることもできそうですね。
☆できるだけ自分の体験も具体的に書いていくといいと思います。お父さんとカエルくんの関係で、何かおもしろいエピソードを「うちでもこんなことがあった」のような書き方をしていくといいですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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