国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の先生   いろは

「よくしゃべる よくよくしゃべる よくしゃべる。」
先生が苦笑いで言った。一応怒っている。でも、俳句式で。普通、怒られるとみんなしゅんとなるけれど、私の先生は違う。反対にみんなの笑いをとってしまう。そんな先生を慕う人も少なくないだろう。笑いはとるのに、勉強は通常以上にやっている。私は時々思ってしまう。
「魔法で時間をあやつっているのではないか?」と。
 私が今の先生になるのは初めてだ。よく知らずに、
「こわくて、音楽が好きな先生」
というイメージしかなかった。でも、六年になって、そのイメージは一気に崩れ落ちた。こわくないと感じた。なんだか、まるで母親のようなオーラを感じた。時には温かく、時には冷たく。そんな、先生だった。私が一番感動したのは、勉強とおふざけの両立だ。おふざけというのか分からないけれど、先生の口からは、ポンポンとダジャレのようにおもしろいことが出てくる。みんな口々に
「うまいなぁ。」
とつぶやく。つい、うなずいてしまう。さすが先生と感じた。生まれてきて、そう感じたのは初めてのことだった。
 先生は第一に生徒のことを考えていると思う。自分にも子供がいるからかは分からないが。私、つまり生徒側からでもそう感じる。
「あぁ、私らのこと考えてくれてんねんなぁ。」
先生でも、たばこを吸う先生、むやみやたらに怒るだけの先生・・・。生徒のことを考えているといっても、それは自分の中で一番のことじゃないだろう。たばこを吸うなど、子供に悪影響なことぐらい分かるはずだ。それでもやめられないのは、本当の思いやりじゃないだろう。やっぱり、思いやられると、自分でも気付く。愛を感じる。先生からの愛、親からの愛は、子供が成長するために一番大切なこと。私はそう考えている。
 先生というのは、生徒のことを一番に分かってくれる、親のような存在の人のことをいうのではないだろうか。真の先生。それは、生徒が一回でも、
「この先生好き」
と思った先生だ。生徒から信頼される先生。それこそ本当の先生であり、楽しい先生なのだ。みんなを笑顔にするような
 先生の即興俳句はみんなを笑顔にさせた。
「ははっ!!めっちゃおもろ〜い!!」

   講評   sumomo

 いろはさんの担任の先生はすごい先生ですね。教室で授業中におしゃべりをいていたら怒られて当たり前ですが、「そこ!静かにしなさい!」と注意されると、確かに自分たちが悪いとは思っても、ちょっとぐらいおしゃべりしてもいいじゃない、とか、授業がつまらないからなどと、文句もいいたくなってしまうのかもしれません。そんなときに、この先生のように俳句のようにして注意されると、笑いながら反省できてしまいそうですね。
 その先生の姿を通して、いろはさんがどんなことを感じたり考えたりしているのかがよくまとまっています。先生から学ぶこともきっとたくさんあるのでしょうね。
 今週は進級試験でしたが、どの項目もしっかりできていますね。これからも楽しい先生からいろいろなことを勉強してくださいね。

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