国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   美とは、本来、自然の   ムーン

美とは、本来、自然の造化による創造物の性質を言い表す言葉である。美はだから、人間の存在以前から、滅亡の後まで、自然が存在して造化を続ける限り、人間に関係なく持続し続ける性質であることを、確かに承知し直さなければならない。自然の美の本質は、美醜の対立を超越したところにある。規制され限定された美。人間の個性の範囲の美、特殊な性質の美。それらはいずれも醜の対立概念としての美に留まって、自然美の超越性にまで到達することが困難なのである。美の基準は個性におかれ、醜と対立する美という範囲内でしか考えられなくなり、自ら美の次元を低い段階に限定する状態となったのである。私達は自然がもともと持つというものに、もっと目を向けていくべきである。そのために考えられる方法は二つある。
第一の方法としては、自然と触れ合う機会を積極的にもつことだ。私は、ワンダーフォーゲル部に属しているので、自然と触れ合う機会を何度か持ったことがある。
第二の方法としては、美に順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すことである。去年のニュースで中国や韓国、そして台湾の一部の芸能人の中には、有名になるために、顔や身体を何度も整形しているという弱肉強食の世界が繰り広げられていると報じられたことがあった。これに日本も乗ってくるのではないかと私は思っている。
確かに、美を追求する芸術家の業績も価値のあるものである。しかし、私達は自然の中に本質的に備わった美をもっと観賞するべきである。『共存共栄』という四字熟語がある。人と自然は悪くなくて良い関係を築いていかなければならない。しかし、環境問題がどんどん増えていくこのご時勢でこの言葉は無用の長物なのかもしれない。だが、もし、その良い関係を築いていなければ人は自然からとてつもなく大きなしっぺ返しを食らうことにならないように我々は注意を払っていかなければならない。

   講評   yuta

 進級試験でしたが、表現の項目がもう一息でした。
●当為の主題:『私達は自然がもともと持つというものに、もっと目を向けていくべきである』。“もともと持つ”の後、「美」という言葉が抜けています。今回はこの「美」がキーワード。
●複数の方法一:『第一の方法としては、自然と触れ合う機会を積極的にもつことだ』
●体験実例:自分の体験を書けました。自然の中の「美」を紹介しましょう。
●複数の方法二:『第二の方法としては、美に順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すことである』。 社会実例を書けました。整形して競い合うことの問題点を指摘し、自然の美と比較してみましょう。
●ユーモア表現:(笑)やダジャレなど、おもしろい表現を入れましょう。
●反対意見への理解:『確かに、美を追求する芸術家の業績も価値のあるものである。しかし』
●自作名言:「美とはAではなくBである。」という形で作ってみましょう。
●当為の主題:最後は「美」というテーマから離れた結論になってしまいました。書き出しの意見に戻ってしめくくりましょう。
      

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