国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   木の力   カエル

百年以上家具を使ったという例は別に珍しくない。家具にとって百年というのは、短いとさえいえる。それに比べ車や家電製品はほとんどのものが十年以内の寿命である。 そう考えると木で作られたものは、車や家電製品より何倍も安く、かつ生活を快適にするのに効果があるということが納得できる。本物の木の家具と永くつきあうことによって二十一世紀をどう育てるかという問題の答えが見えてくる。無言ではあるがしっかり応援してくれている木の生き方を、未来のためにぜひともわれわれ人間は学ぶべきだろう。
だから、長い歴史が刻まれた古いものは良い。(複数の意見1)その例として世界遺産が挙げられる。世界遺産は、きれいだったり大きかったりそういう外見を見ることのほうが多いが、一つ一つにはちゃんと歴史があるのだ。万里の長城で考えてみると、長い年月をかけてあれほどまで大きくしたのである。それを作った歴史を理解したほうが、そのものにこめられた気持ちなどをちゃんと受け取ることが出来るのだろう。
一方新しいものにもよさがあります。(複数の意見その2)代表例として携帯電話が挙げられるだろう。やはり携帯電話なんかでは、古いものよりも新しいものの方が機能も多く充実している。デザインなども昔のものよりも、軽くなっていたりとても使いやすくなっていたりする。こう考えると昔のものよりも、新しいものの方がいいということが分かるだろう。
確かに古いものにも新しいものにもそれぞれ良さがある。(総合化の主題)しかし、一番大切なことは「大切なのは、健康らしい外見ではなく、健康自信である。」(名言の引用)という名言もあるように見かけに惑わされず、それぞれの持つ本当の良さを見る目を養うことである。本当のよさを見る目を養うことは、難しいことだから若いうちは、いいものを見ようと努力することが目を養うことの第一歩となるのだろう。

   講評   mae

 ついつい「新商品」「新製品」などというものを見かけると手にとってしまうのは先生だけではないのでは? 電化製品でも食品でも企業は試行錯誤していろいろな商品を出してきます。でも、その中で定番商品となるのは一握り。新しいものが必ずしもいいとは限らないという例ですね。でも逆に、歴史ある古いものがいいということも言えません。「新しいもの」「古いもの」どちらがいいのか限定して考えるのではなく、どちらが自分に合っているのか・どちらが正しいのかを見きわめる判断力が必要ということなのでしょう。
■構成(複数の意見一、二) 「古いものはよい」「新しいものはよい」それぞれの立場で考えることができました。カエルくんが挙げていた世界遺産などの例はよかったですね。万里の長城、アンコールワット、ピラミッド……、便利で機能的な最新の建造物にはない歴史の重みが感じられます。日本でそういう場所(仏閣や寺院など)を訪れた経験などを具体的に書けるといいでしょうね。また、「新しいものはよい」という意見に対しては、携帯電話の例がありましたが、実際に最新モデルにはどんな機能がついているのか調べて書くといいでしょう。10年後、20年後の携帯を想像してみるのもおもしろいですね。
■主題(総合化の主題) 「物の本当のよさを見る目を養う」。非常にいい意見が書けましたね。さすがです。

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