創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学技術は地域や民族の   ムーン

科学技術は地域や民族の差異を超え、それゆえにヨーロッパに生まれたという出自の制約を抜け出て、全地球に広がった。ヨーロッパの封建制度において、騎士と主君とを結び付けていたものは、契約の精神である。それに対して、日本では事情が異なっていた。武士と主君を結びつけたものは、解消可能な「契約」ではなくて、領地を媒体とした共同体意識である。だから私は外国の技術・文化を取り入れるときは、自国の文化に合わせて消化していくべきである。そのために考えられる方法は二つある。
第一の方法としては、上っ面だけの模倣をしないことだ。私は、昔の外国のテレビの日本を紹介する番組で、椅子の上に座布団を敷いて正座をしているおばあちゃんのことを紹介していた。
第二の方法としては、日本の文化の良さを再発見することだ。室町時代のある港でちょん髷姿と和服姿をして日本刀を挿した外国人が現れた。その外国人は、藩主によって捕らえられたが、そのときに、キリスト教宣教師であるとわかり、ちょん髷と和服姿をしていた理由は、『日本人の心により近づきたかったから』だとわかり、その宣教師は釈放されてその後、日本各地を布教し続けたといわれている。
確かに、進んだものよいものを取り入れる柔軟性は大切である。しかし、私達はもっと日本の文化を理解してその土台の上に外国のものを取り入れるべきである。「和洋折衷」という四字熟語がある。日本の文化と外国の文化を混ぜた複合文化を我々は目指していくべきではないのだろうか。

   講評   yuta

◆要約はコンパクトにまとめられていますね。 「ヨーロッパの契約の精神は、科学技術の実証的精神と性格を同じくしている。日本の共同体意識とは構造的に違う」ということも書き加えるとさらに良いでしょう。 当為の主題は、『外国の技術・文化を取り入れるときは、自国の文化に合わせて消化していくべきである』。“私は”はカットするか、“私は……と思う”という形に。
◆『第一の方法としては、上っ面だけの模倣をしないことだ』。椅子の上に座布団を敷いて正座をしているおばあちゃん、いますね〜^^;。欧米文化をそのまま取り入れようとしても無理があるのです。
◆『第二の方法としては、日本の文化の良さを再発見することだ』。髷と和服、日本刀という出で立ちの外国人。きっと間違いだらけの日本風だったでしょうね。しかし形から入って“心に近づく”というのは、見習うべきかもしれません。
◆『確かに、進んだものよいものを取り入れる柔軟性は大切である。しかし』とし、書き出しの意見に戻れました。「和洋折衷」のバランスを見なおさなくてはね。
       

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