低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
要するに、1980年代に にしきどりょう
過去から現在にかけて、人々の美意識と価値観は大きく変化した。例えば、今までは何か商品を売りたい時には、莫大な費用を広告や宣伝に費やしてさえいれば、大体のものが売れるシステムになっていた。ファミコンだって、ゲームボーイだって大体的に宣伝してからこそ爆発的に売れたのである。しかし、今では人々の欲求が多様化し、現代は情報化になっていったので大体的に宣伝したところでそれが比例するかというと、そう言う訳にはいかなくなってきているのが現状である。重要なのは、本質になってゆく。そこで、創造的価値の増加が役に立ってくるわけである。現在では、そういった社会的主観に依存する数値化出来ない「知価」が重視され、「知価社会」と呼ばれている。今までの全て数値化で表してしまうような「工業化社会」ではなく、極めて本質重視「知価社会」にしていくべきである。
そのための方法として、第一に質に拘る価値観を持つようにしていくべきだ。例えば、私たちの住まいを見てみても、今まではほとんど同じ様な造りで、壁の色も玄関の形も似たようなものだったのに対して、現在は個人の意見が取り入れられた独特な家が沢山増えてきている。やはり個人の今までの典型的な家ではなく自分で作りだした質というものに拘っている人が、そこでは見ることが出来る。質も拘ることによって、自分たちの生活の中にも有意義な時間を提供してくれることがこのことからも分かる。
次に第二の方法としては、学校教育内にも質に拘る「知価社会」の価値観を導入していくべきである。勉強の質というのは個人個人が持っている質をいかに伸ばすかということである。そのためには、ある程度まで授業の中で沢山の経験を積み自分が得意なこと好きなことを見つけて、そこに夢中になっていくことが出来れば「知価社会」の価値観と結びついていくことが出来る。例えば、英語のテストでいつも良い点数を取っている人でも、いざ外国人と話せるかというと、そうともかぎらない。自分の中で表面的な英語の勉強だけをしているのではなく、英語の根本的な英語を使って他の国の人と話すということを意識しているだけでも、英語の収穫量は全然違ってくるのである。
確かに、「工業社会」の価値観がなければ、「知価社会」の価値観は生まれてくることは無かっただろう。しかし、数値化し比較していくばかりの「工業社会」世の中では、比較される事に苦を感じて非行を行う人も増えていく一方である。「知価社会」においては、人の価値観や、質について重視していくものである。情報化社会の中で生きている私たちにとって、表面的で量的なものが偽造されていたり、雑に作られていく中で、質とうものを重視することに価値を置き始めていくことは最もである。そのように「知価社会」という質を重視し、個人を尊重する社会になっていけば、今後の社会も明るい方向へと向かっていくことが出来るのではないかと思う。
講評 nane
新しい発想を要求される課題だから、考えるのが難しかったでしょう。
▲「ファミコンだって」は、話し言葉風。→「ファミコンも」
△「今までの全て数値化で表してしまうような「工業化社会」ではなく、極めて本質重視「知価社会」にしていくべきである」は、ちょっと難しいかなあ。もう一度、工業化社会と知価社会の定義を見直しておこう。
住居の例は、いいね。昔は、雨露を防ぐことが目的だったけど(いつの昔だ)、今は、自分の個性を発揮することが住居の目的の一つになっているところがある。
英語の例は、ちょっとずれたかなあ。「点数」と「役立つこと」の対比と考えると、長文との関連が薄まる。
結びは、自作名言、がんばろう。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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