創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   科学技術は地域や民族の   かいろ

 ヨーロッパにおいては、科学技術の硬い普遍性と文化の柔らかい普遍性とは根本的には対立することがなく、いわば同心円をなしたのである。しかし、日本ではそのようには行かなかった。匿名の兵士というあり方を兼ねつつも、武士というあり方を失わなかったのである。日本の「武士」は、別のエトスの中で生きていたからである。結果、日本近代がヨーロッパ近代の受容を伴って成立したとき、両者は同心円を形成するわけではなかったのだ。私たちは、外国の技術や文化を自国の文化にあわせて消化していくべきである。
 そのための第一の方法は、うわべだけの模倣をしないことだ。私たちは他国の進んだ技術や文化を次々と取り入れていた。その一つに、クリスマスやハロウィンがある。本来、クリスマスはイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の記念日である。しかし、キリスト教を信仰していない日本にもクリスマスの日がありクリスマスケーキというものを食べる人も多くいるだろう。また、ハロウィンも同様にカトリックの諸聖人の日の前晩に行われる英語圏の伝統行事であるのだ。このように、日本では意味を持たないのに習慣になっているものが多くある。
 そのための第二の方法は、自国の文化を再発見することだ。突然、日本の文化の良いところをきかれても答えることが出来きない人が多くいる。反対に、外国人の方が日本に詳しいということもあるのだ。だから、まず自国の文化をよく知ることが必要だ。
 確かに、自分たちより進んだ技術や文化を取り入れることも大切である。しかし、「文化とは形だけのものではなく歴史あるものである。」という名言があるように、私たちは日本の文化をよく理解して自国の文化に合わせて消化し取り入れるべきである。


   講評   kira

 かいろさん、こんにちは。日本は外国の文化や技術を取り入れる場合に、たいへん柔軟な姿勢をもった国のようです。だからこそ、戦後からの目を見張る発展が可能になったわけです。しかも、日本的な文化の伝統も失っていません。
 いいこと尽くめのようですが、これはふとバランスを崩せば、日本が上辺だけの薄っぺらい文化の被りものを身に付けていい気になっている状態になりかねません。
 まず、日本の文化を語り、紹介できる力を当たり前に身に付けて、中途半端な模倣を楽しんだりせず、精神を軸に発展して行く必要がありそうです。
 自作名言、頑張っていますね。自分でつくった名言は、自分の言葉ですから「  」はつけないで、自然に文脈に入れてみるといいでしょう。「形」に相対するものとして「歴史」を考えました。「形」なら「心」や「精神」にしてみるとよさそうな気もします。
文化という「接木」をするにもものになる木がしっかりしていなくては始まりませんね。


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