国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   美とは、本来、自然の   にしきどりょう

 美とは、本来、自然の造化による創造物の性質を言いあらわす言葉である。日本の美と呼ばれるものの象徴は、自然であった。例えば、山々に流れている川や滝などどんなものもそのままの性質が美しい。この超越性の故に自然美は究極の美であるのだ。一方、西洋の美というものは、例えば噴水のように人間が煩悩を脱した状態でものを作る事を対象としたものであり、それらの美は自然美と変わらない性質を持っていることを示しているのである。近代において、世界がグローバル化し、様々な文化が知られるようになり、日本に西洋の美に対する考え方も入ってくるようになった。そうすることによって、ありのままの美を考えて来たのが、人間の作り出したものからでしか美を感じられない西洋の考え方に影響を受けることになってしまった。もっと美に対する本来の自然のありのままの美というものを広めていくべきなのではないだろうか。
 その方法として、第一にもっと自然に対する美の良さを感じていくために、生活の中に取り入れていくべきなのである。どうして、西洋の考え方が広まっていったかというのは、人々が生活している様々な環境の中で西洋のものが増えているからであると思う。そのことによって日本の美の考え方があまり伝わらないのだろう。私が、以前ニュージーランドに始めての海外旅行で空港に着いた時沢山の綺麗な花が植えられていて、とても日本に近いものを感じ少し安心した経験がある。このように自然という美を意識することだけでも良いのではないだろうか。
 第二の方法として、教育の中にも自然の美の良さを取り入れていくべきである。私が小学校・中学校の時や今でもそうだが、一年にだいたい一回は山荘学習というものがあり、山梨の田舎の方なで行って沢山の自然と触れ合う行事があった。私は、もともと家が山の方にあるからそんなに驚かないが、都会のマンションに住んでいる子達は驚いていた。しかし、自然の環境に2日ぐらい体験することにより、今まで見たことの無かった虫や自然と多く出会い、そこで感動出来たことなども鮮明に記憶に残り、頭の中で美という形で認識されていくのではないだろうか。山荘学習を毎年しろというのではなく、学校の授業の中でも身近な自然について触れ合う機会を沢山もたせることによって、自然の美という意識がより強まるのではないだろうか。
 だが、西洋の美の考え方の美であると思う。噴水にしたって、人間のつくりあげた川ではないもう一つの物体は、見事に素晴らしいものである。しかし、日本にも自然の美という考え方があるからこそ、日本ならではの文化が形成されているのではないだろうか。山登りできつくなった時にもふと横の川の流れにも癒されるし、毎日の忙しい生活の中で疲れたとき、ふと見上げた夜空にも癒されることがある。そのような美が、日本人には大切なのではないだろうか。このような、シンプルな美が多くに広まれば今となっては、世間に浸透しているストレス社会という言葉だって言われなくなるのではないだろうか。美に対する考え方を少なからず変えることによって、人間の癒しというものになっていき、良い方向に向かっていくのではないだろうか。

   講評   nane

 今週の読解問題は、難しかったでしょう。
 読む分量も多いから大変だったはず。
 ほとんどの問題が、ストレートに答えるものではなく、消去法で答えていくものだから、あとで答えあわせをしておくといいよ。
 センター試験と同じぐらいの難度。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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