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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   伝えること   ちこちこ

 ノンフィクションの書き手は、在るものを映そうとし、フィクションの書き手は、在らしめるために創ろうとする。確かに創るということを認めるなら話は簡単だ。他人というものはついに、理解することはできないのではないか、という苛立ちからも脱け出せ、事実の核に到達できないのではないかという絶望からも解き放たれる。しかし、想像力による事実の改変や細部のほ曲という方法は、記録というものには玄関があるのではないかという問いへの答えにはなりえない。
 確かに、事実もありのままに伝えることは大切だ。
 日本でも、アメリカなどと同じように、「裁判員制度」というものが導入される。「裁判員制度」とは、簡単にいってしまえば、一般の人々が裁判員として被告を裁判官などといっしょに裁くというものである。
 当たり前だが、ニュースでは様々な事件についての情報などを流している。しかし、この「ニュース」で事件についての自zツ以外のものを流してしまったらどうなるのだろうか。一般の人達の考えは変わってきてしまう。また、先ほどのべた「裁判員制度」。もし裁判員に選ばれた人々が事実以外のことを事実だと思っていたら、判決にも影響してくるだろう。
「カメラマンは、レンズのほこりを払う前に、目のほこりを払わねばならない。」というように、事実によって物事を決めることもあるのだ。
 また、創作を加えてより真実に近づくという考え方もある。
 私は以前、「チョコレート工場の秘密」という本を読んだ。「チャーリーとチョコレート工場」という名で映画化もされた作品だが、私はそれを読んでとてもわくわくした気持ちになった。この物語は、チャーリーが誰も見たことのないチョコレート工場の内部を見学するというお話だ。このチョコレート工場には朝食・昼食・夕食のものの味が1つのガムで味わえるなどの、現実ではありえないことがたくさん出てくる。完全なフィクションではあるが、読んでいると楽しくなってきて、現実かのように思わせるおもしろさがあった。フィクションにしか出せないおもしろさというものもあることを、その時改めて実感した。
 事実をありのままに伝えることも、創作を加えてより真実に近づくことも必要だ。しかし、大切なことは、受け止める側にどう感じてほしいかを考え、伝えることである。そのようにしていくことによって、「伝える」ということの意味をよりいっそう理解することができるのではないのだろうか。

   講評   yasu

 
 ちこちこさん、名言も書きかえて、ひっかかりのない作文になりました。「チョコレート工場の秘密」は先生も読んだよ。作者のものすごい想像力には脱帽でした。

 あと、タイプミスには気をつけてくださいね。もったいないですから!
                    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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