国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   初めてのテスト −雑念との戦いー   てつお

全国小学生統一テストを受けた。ぼくは、日本一頭がいいと思っていたのだが、得意の算数で、分からない問題が出てしまった。
 国語の問題は、見る問題、見る問題、ぼくの知らない問題ばかりで、けっこう当てずっぽうが多かった。文章問題は、順調に進んでいったのだが、最後の三問で残りが一分!
ぼくの心臓がバクバクなっている。これはまずい! 手に汗にぎる時間との勝負。最後の最後の一問を書き終えたしゅん間、
「はい、やめ。」
と言う先生の声がした。ぼくはホッとした。と、その時、さっきのきん張が途切れて、おしっこをちびりそうになってしまった。
「あ。」
すぐトイレに行った。そして、すごいいきおいでおしっこをした。まるで、水でっぽうをとばしたみたいだ。水を飲もうとして足のペダルをふんだら、すごいいきおいで、ぼくの顔に水がかかった。ちょっとしゃくにさわったが、まあいっか、と思って席にもどった。
 理科のテストが始まった。最初の問題は、きょうみがない花の問題だった。ぜんぜん分からなくて五分けいかした。そこは当てずっぽうで答えた。じ石は得意なのだが、他のことを考えてボンヤリしていたら、時間がどんどんすぎてしまった。これはピーンチ! あと十問のところで残り三分。最後一問までいったのに、じ石の問題ではなかった。残り三十秒弱。まさに絶体絶命! 十秒切ったところで、ぼくはひらめいた。そしてすぐさま記入。セーフ。さすがおれ。
 社会の時間ぼくは、はー、これで終わりだー、と思っていて、気がゆるんでいた。半分をすぎたところで、さっきの休み時間、トイレに行かなかったことを思い出した。トイレ、トイレと思うと余計に行きたくなるものだ。そんな思いと戦いながら、ぼくはやっていた。残り三問。ふー、と思っていたら、先生が
「あと五分。」
と、言ったのだ。
「げ。」
ぼくは急いで三問をやった。
「やめ。」
その声が聞こえた時、トイレに行ける、うれしさと、全部のテストが終わった、うれしさが合わさって、うれしさ二倍!
 お母さんのところへ行った。
「どうだった?」
ぼくは、ドキッとした。どう言えばいいか分からなかった。 
「楽しかったよ。また来たいな。」
「じゃあ、また来ようね。」
 もし、また来るとしたら、今日みたいにならないで、落ち着いてできるな、と思った。まあ、初めてにしては、よくがんばったかな。
さすがオレ!

   講評   kei


早いもので2008年も半分過ぎました。
この半年でできるようになったことが、いっぱいあったでしょう。
うれしかったこともたくさんあったね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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