国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ゼネラリストスペシャリスト、得意分野苦手分野   にしきどりょう

 現代の日本社会の中で、特殊化が進みその分野を熟知している人で無ければ付いて来れないためなかなか新しい意見が出てこなくなり倦怠化している問題がある。例えば、自分が自分が正しい事をしていて相手が間違った事をしていたとして、法廷で争う場合大いに有利なのは法律を熟知している人である。相手が悪いのに自分の無知もせいで損をしてしまう場合もあるのである。高校教育の中では皆が同じことを学ぶが、いざ大学・就職となると専門化してきてしもうのであるので、こういう矛盾な現象が起きてしまう。
 その原因として、欧米社会のキャッチアップである。第二次戦争に負けて発展の厳しい日本にとって、欧米に追いつくことには意味があった。そのため、文化や様々な技術を一度に学ばなければならなかった。そうでもしないと、国の発展が他の国に追いつかなくなってしまうからである。例えば、よく異性に人気がある子は、運動が出来れば人気があったのは小学校までだが、運動が出来て勉強も出来て何でも出来る人のほうが、のちにその人たちよりも人気になるのである。これだけが出来るのではなくて、全体的にバランス良く出来た方が人気もそうだが自分のためにも良いのである。
 次に第二の原因として、日本人の横並びの考えである。皆と同じ出来ているのではつまらないし、面白くないから、他人よりもどこかで優れようとするのである。そして、どこかで群を飛びぬけている人を誉める傾向にある。例えば、英語・数学・国語・社会の中で英語以外の科目は全然出来ないのにやけに英語だけ出来る子は、皆から凄いと言われるのである。それから、やけに発音がうまいだの、外国人の友達が居て話して居るのだとか。自分達にはないどこか優れている子を、頭の良い人と考えられる場合が多いのである。
 確かに、一人一人が何かについて飛びぬけた知識を持っている事は、現代の社会を支えたり、発展させたりする上で重要なことである。もちろん、日本の受験にもかかせないことである。だがしかし、専門化しすぎて興味も持てないような社会になってしまってはいいのだろうか。その分野以外からの視点で見るともっと発展する可能性が沢山あることがある。政治家ばかりが集まって日本の将来について話しているのではなく、たまには日本の国民を入れて話し合うのも今後進歩していく中で重要なことではないだろうか。スペシャリストが多い世の中ではなかなかうまくいかない事もある。全体を知っておくゼネラリストも必要であると思う。

   講評   nane

 第一段落の状況実例は、密度濃く考えた。文の書き方をもうちょっと工夫→「倦怠化している問題が」、「矛盾な減少が起きて」。
 第二段落の実例はわかりやすい(笑)。でも、運動の得意な子と勉強もできる子のたとえ話もいいけど、自分なりの体験が入ると、更に説得力を増しそう。特に、自分の体験を。
 第三段落の実例は、ここで伝記実例など、社会的な話を入れていこう。
 結びは、課題のキーワードを入れて、うまくまとめた。
 今日は、難しい書き方を意識的にしようとしているところがよかったよ。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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