創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日3224 今日3298 合計58858
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「愛」の大切さ   こゆき

 茶色い犬と人間が真正面から睨みかえしている。<書き出しの工夫>
「このぉ!今度こそ許さないよっ!」
茶色い犬というのはチェリーで、人間というのは私だ。なぜこんな事になったのかというと、チェリーが、私のおかしを食べていたのである。正確にいうと、机の上に、開けっ放しにしていたおかしを、チェリーが椅子にのぼって食べていたのである。結構そんな事は多々あるけれど、その度にチェリーの潤んだ瞳に負けてしまうのだ。今日もそんな事を言っていると。
「ごめんなさい・・・。」
と眼で訴えているように<例え>瞳がうるんでいるのだ。でも腹の底では私の情けなさを笑っているのだろう。そう考えると複雑な気持ちになる。<中心を決める>
 チェリーは丈夫である。どんな事に関してか、というと、どんな物を食べても病気にならないのだ。特にやばいのはチョコ。でもチェリーにしてみれば、毒薬でもなんでもない、ただの獲物なのだ。そして、やっぱり犬というか、なんというか・・・、と思えてくるのは、仕草だ。私をなめるとき、抱くときにいつも、片足を置いて距離を保っている。四年間も一緒に暮らしているのに・・・。距離を置かれているのはショックだ。でもチェリーにしてみれば、
「あ、ちょっと距離置かなきゃ。危ないからぁ。」
という感じなのだろう。犬というものはそういうものだ。それに、散歩の時でも私が自分の前に出たりすると、
「なにやってんのよ!あたしの前に出ないで!わんわん!」
というようにおこりだすのだ。チェリーの性格がよく現れてしまう。<体験実例>
 最近、ペットのための施設、サービスがとても多くなってきている。デパートの中にペットが入ってもいい、という所、ホテルに、飼い主と一緒にペットも泊ってもいい、という所。たまにペットのための温泉、なんてものもあったりする。こんな感じに日本を変える程、ペットの力が大きくなっている。それに、ペットの服、長靴、かっぱなど、グッズもいっぱいだ。チェリーにも服を買ってやったことがある。でも一年もしないうちに、
「ウエストきつい。」
と言って(実際は嫌がっただけ)それっきり着ていない。こんなに日本が変わってきているのにそれじゃあちょっと割に合わない、と思うのであった。でもそれはそれでチェリーの本性が見えてくるものだ。<聞いた話>
 チェリーのそんな仕草を思い出すと、チェリーの性格がよく理解できる。私は怒ったりすることも多いけれど、愛らしい仕草を見せるチェリーは可愛くて可愛くてしようがない。家族と同じような感覚で飼っているので、不意に犬を飼っているんだ、と思うだけで、人間のように思えてしまう。そう、ペットとは人間にとって、血の繋がりなんて関係ない、大切な絆で結ばれている家族なのだ。<一般化の主題>それは誰も壊せない、強い糸で固く結ばれた「愛」なのだ。そして飼った時から大切にしなければいけないものだという事が分かった。<分かったこと>私の顔がくずれて、笑顔になった。
「ごめんね。仲直りしよう。」
チェリーの顔が輝いたように見えた。<書き出しの結び>

   講評   koni


 今学期の目標字数は、「800字以上」です。

【第一段落】 ある場面をくわしく説明できています。すばらしい説明ですよ。「茶色い犬というのはチェリーで、人間というのは私だ。」と「茶色い犬」と「人間」の種明かしをするのを、もう少し後にしてもおもしろいかも。うんとためて、第一段落の最後に教えてあげるという方法もあるよ。

【第二段落】 ペットにも性格があるね。その性格を理解しやすい実例を挙げることができました。ここの説明もすばらしい。

【第三段落】 世の中のことを書いて、話を転換することができましたね。ここの説明もとてもいいよ。

【第四段落】 一般化の主題を導き出したところがいいね。この導き出す書き方というのが今取り組んでいる最大の課題です。よくできたね。

 (余談)アニマルセラピーという言葉も日本に定着しました。動物とのふれあいを通じて生活を向上させていくことを言います。「犬に本を読んであげたことある?」という本もおすすめ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)