創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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知識 ゆっきー
「見テ知リソ知リテナ見ソ」我々は「知る」ということは大事だと考えている。しかし、物事を判断したりそれを味わったりその予備知識や固定観念が返って邪魔になることがある。ひとつの美術作品に向かい合う時に、その作家の経歴や、その作品の意図するものや、そして世間でどのような作品が評価されているか、また有名な評論家たちがどんな風にその作品を批評しているか、などという知識が頭の中にあるとあるほど、一点の美術作品を素直に、自分の心を赴くままに、見ることが困難になってくる。実際にものを見たり接したりするときには、これまでの知識をいったん横へ置きそして、裸の心で自然に無心にそのものと接し、そこから受けた直感を大切にし、その後で改めて横においていた知識を再び戻してそれと照らし合わせる、こんなことができれば素晴らしいことだ。そうできれば、私達のうる感動力というものは知識の光を受けてより深く、より遠近感を持った、豊かなものになることは間違いない。知識にとらわれずに物事をありのままに見ることはよいことだと思う。
一つ目の理由は、いちいち知識にとらわれていては、面白くないからである。私は、漫画を読むときは、本誌派ではなくコミックス派なので本誌を先に読んでしまうとネタバレしてしまうことがある。本屋さんの中には本誌を見本として置いている本屋さんもある。だから本誌を先に読んでしまいコミックスを読む楽しみがなくなってしまう。
二つ目の理由は、知識にとらわれてばかりだと世界が広がらないからである。知識が広がらないと、一定の物から離れることができなくなってしまう。野球のイチロー選手は子供の頃監督に球の投げ方を注意されたけれど、そのまま投げて大リーグまで行ったのだから、意識にとらわれすぎないことも大切だと思う。
意識にとらわれないことも時には大切だが、偉い人の前(先生とか)の前では、場合によっては教科書のやり方でないと怒る人もいるので場を意識して行動に移ったほうがいいと思った。
講評 inoko
ゆっきーさん、こんにちは。
予備知識が先入観が邪魔をして、自分自身の目で見ることができないことはよくありますね。まっさらな心で見るのと、ある程度の知識を持った心で見るのとでは、同じ人間が見たとしても、やはり少なからず違いが出てきてしまうからです。物事ではなく、人物を見るときでも同じことが言えますね。怖いと評判の先生と初めて話すとき、おっかなびっくりになったりしますが、もし怖いという予備知識がなかったら、案外優しい先生という印象を持つことができるかもしれませんものね。
☆ 反対意見への理解からまとめが、はっきりしません。もとの意見は、先入観にとらわれないという意見ですね。ならば、反対意見は、「確かに、場を意識して行動しなければならないときには予備知識は必要だ。」とすべきでしょう。そして、その後は名言を引用し、最初の意見に戻りましょう。
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