創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人とテスト   ニンジンスキー

「おっ!おおっ!」
今回の中間テストは、かなり納得のいく点数だった。それだけに、通信箋を受け取るときも、気分は軽かった。小学校の頃と違って、点数だけでなく、「点数の分布」「偏差値」「平均点」が出るようになり、次回の「実力テスト」では順位も出る…なんて怖い話も聞く。俗に言う「赤点」というものを取ると、夏休みの補講への招待状が入っていって、招待状は断ることが出来ないのだとか…。聞いているだけで身の毛がよだつ厳しさである。幸い、わたしは「招待」されることなく、安心して旅行に行けるどころか、平均点越えばかりなので、出る権利もない。もうどんなにほっとしたことか!わたしはテストがあったほうがよいと思う。
 その理由は第一に、今やっている勉強方法が正しいかどうか把握できるからだ。例えばわたしだったら、今回の中間テストで悔やまれるのは、周りの学校より遅いので、2週間前になっても全然中間ムードにならず、勉強開始がかなり遅くなったことだ。単語帳作成等、時間のあるときに作るものが作れなかった。とっても悔やまれる。今度からはちゃんとスケジュールを組もう!という決意が出来た。こんなことがテストの目的になっていると思う。「失敗は成功のもと」ということわざを実践しろということか。もしこんな機会がなかったら、みんな改善される前の勉強方法をやり続け、みんな自分の能力を発揮できないままかもしれない。まるで、テストは「隠れた能力探し」ともいえるだろう。みんな嫌がるけれど、みんなの為なのかもしれない。<<ひょうげん>>
 その理由は第二に、普段よりも尚更沢山の勉強が出来る良い機会だからだ。もちろん、普段からの積み重ねが大切だが、もっともっと勉強するいいチャンスだと思う。わたしはテスト期間前、両親が買い物に行っているのに、自分だけ留守番、なんてことが結構あった。そのときかなりさびしい思いをしたが、テストでいい点を取る秘訣なのだからしょうがないといえばしょうがない。おかげで問題集を一冊終わらせたり、ということが一日で終わったりする。その分テストが終われば買い物に行け、その時の喜びはひとしおだ。「苦あれば楽あり」(わたしが勝手に作っている(笑))である。
 確かに、テスト前の追い込みで眠くなり、肝心な本番で寝てしまうのは一番悪い。しかし、余裕を持って勉強すれば、そんなことはないのではないのだろうか。だから私はテストが良いと思う。何事もバランスが大事である。「夜明け前が最も暗い」という明言もあるとおり、「勉強」という「夜明け前」をへて、「成績」という「夜明け」を待つことにしよう。

   講評   hira

  やはり、普段からよく考えているニンジンスキーさんにとっては、こういう課題はお手の物ですね。ニンジンスキー流、テストの必要性が説得力とエッセー風のおもしろさを交えながらまとめられました。
■第一段落 ○状況説明 ● 是非の主題
 小説を読んでいるような状況説明はさすが。そうか、中学に入って初めての本格テストだったのですね。主題もはっきり明示できました。
■第二段落 ● 複数の理由一 ● 体験実例
 「今やっている勉強方法が正しいかどうか把握できるからだ」自分の言葉で理由を述べることができました。自分の振り返りができると言うことが、実例で説明できています。
■第三段落 ● 複数の理由二 ● ユーモア表現
 普段よりも尚更沢山の勉強が出来る良い機会だからだ。確かに、普段であれば買い物に行ってしまうでしょう。「苦あれば楽あり」はその通りだね(笑)。水戸黄門の歌みたいで、中学生らしからぬところがニンジンスキーさんらしい(笑)。
■第四段落 ● 反対意見への理解 ● 名言の引用 ● 是非の主題
これは、おもしろいまとめ方ができている。きちんと項目の要素を取り入れつつ、個性的に書けました。


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