低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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テストの利点 ショウ
僕の通っている学校では、先週期末試験があった。僕の学校のテストは、国語・数学・理科・社会・英語・保健体育の六教科を、二日かけて行う。一日目は、一・二・三校時で期末試験をやる。しかし、その後の四・五・六校時も普通の授業があるため、二日目の教科の勉強を、一日目が終わった後ですべてやるというのは、なかなか難しい。二日目は一日目とは逆に四・五・六校時で、試験をやる。そのため、学校から帰るときは疲れきっていて、とても眠たかった。僕は、テストはいいと思う。
その理由として第一に、テストがあると、たくさん勉強するからだ。普段は、宿題以外に予習・復習を少しやるだけだが、テスト前になると、いつもよりたくさん復習をする。特に期末試験前は、一日四時間から五時間くらい勉強するため、いろいろ覚えることができる。さらに集中力もつき、文句なしだ。実際、勉強をたくさんしたため、期末試験でもかなりいい点数を取ることができた。
第二の理由として、テストをすると、自分の得意・不得意がわかるからだ。昨日、六教科すべての答案が返ってきた。満点を取った科目もあれば、九十三点の科目もあった。どの教科も担当の先生が違うので、レベルは違うが、自分の得意な科目、苦手な科目がよくわかった。例えば今回でいえば、三教科で九十五点を超えた。この中に自信のなかった科目も入っていたので、勉強した甲斐があったな、と思い、嬉しかった。しかし逆に、自信を持っていた社会が九十五点を下回ってしまった。安心して、ワークでの勉強しかやっていなかったからだ。自分の得意教科だからといって、勉強しなくてもいいわけではないということがわかった。国語・数学が苦手なのは、点数にも表れていて、六教科の中で最も点数が低かった。しっかり勉強したのに、と思い、悔しかった。しかし、不得意教科がわかり、何を勉強すればいいのかがこの期末試験でわかった。
確かに、期末試験のためだけに勉強することはいいこととはいえない。
しかし、「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、
テストのいい点をうまく利用し、その後の勉強にいかしていくことが大切だと思った。
講評 hamati
●構成:自分のテスト体験について説明したあと、「テストはいいと思う」と意見化しました。その前にある文章のつながりからすると、「しかし」という逆説の接続詞を入れるとさらによいですね。テストがなぜよいのか、「たくさん勉強するから」「自分の得意・不得意がわかるから」という理由を挙げることができました。そのとおりですね。学生であるショウ君の実感がこもった理由なので、説得力がありますよ。
●題材:テスト前の勉強の様子、またそのテスト結果について説明し、いかにテストが大切であるかということを主張しています。さらに普段テストがないときの様子を入れると、さらにテストの存在感が増しますね。それにしても、ショウ君は成績優秀なのですね! 感心してしまいました。
●表現:名言は、内容に合ったものを書くことができましたね。テスト自体は悪いものではなく、その活用方法について考えるべきなのですね。
●主題:反対意見への理解を示し、自分なりの意見をしっかり主張することができています。経験に基づいた、説得力のある意見ですよ。すばらしいです。
●学生であるショウ君の、勉強に対する考え方が明確に書くことができた、すばらしい作文になりましたね。二学期最初の作文でしたが、たいへんよくがんばりました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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