創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
うれしかったプレゼント 日奈森 亜夢
手をのばしたら、あった。
「やったぁー」
おねがいをしておいた、おままごとセット
だ。よかった。ちがう物が来なくて、ほんと
うによかった。だって、ちがう物が来たら、
つまらないでしょ。うれしかった。本当に、
うれしかった。そのころは、まだようちえん
に入っていて、それはもうじまんをたくさん
してたくさんの友だちを呼んだ。手紙を書い
てまで、ほしかったものがもらえた。よかっ
た。うれしかった。
私は、十二才のたん生日に、友だちを呼ん
で、たん生日パーティをした。その時にもらっ
た手紙は、今もかべにはってある。みんな。
絵が上手でいっしょに絵も書いてあった。
小学校に入ってから、一輪車が中庭のすみっ
こにならべてあった。いまは、一年生も、一
輪車に乗ってもいいことになっているけれど
私が一年のころは、一年生は、一輪車にのっ
てはいけないことになっていた。だから、ク
リスマスに、一輪車を買ってもらった、私の
家は、マンションで、しかも、大通りが目の
前にあるようなところに住んでいるから、家
の前で、一輪車の練習はできない。でも、運
のよいことに、家のすぐ近くに、小さな、公
園があって、そこで練習することができた。
一年もすると、上手になった。だからたまに
「先生」
と呼ばれたりしたくらいだ。
人にとってプレゼントとは、くれる人の気
もちが入っている。あいてのことを思ってく
れているということだと分かった。
講評 onopi
「手をのばしたら、あった」という書き出しの工夫いいですね。クリスマスの日、おきた子どもが真っ先にすることといえば、プレゼントを探すことだと思います。その書き出しの工夫の後、その時のことを思い出して書いてくれました。その他に十二歳のお誕生日にもらった手紙や一年生のころに買ってもらった一輪車の話を書くことができています。段落の一つ一つはいいのですが、各段落同士がどのようにつながっているのかがわかりにくいです。段落間をうまくつなぐための文を工夫して入れると、話の流れがぐんとよくなると思いました。最後に主題の一般化に挑戦してくれました。いい線いっていると思います。よくがんばりました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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