低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日2890 合計55226
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   まじめな作文   おのそ

 一昔前だったらだれも言わなかったあいさつを日本人がするようになったのは、あちらの人々のあいさつの習慣を、日本人が進んで取り入れた結果、起こった言語表現上の変化なのである。このような言語変化を、言語学では言語干渉と呼んでいる。さきに述べた新しい週末のあいさつの誕生は、表現形式の領域に起こった比較的新しい言語干渉の一例であるが、他のいろいろな分野でも干渉はすでに数多く起こっている。欧米先進国の言語におけるギリシャ・ラテン系の造語要素に匹敵するものをもたない固有語だけで、社会の近代西洋化を始めなくてはならない多くの国々では、教育、学術研究、そして社会の運営までが、いかに大変なものであるかをよく知っている私にとって、日本人の多くがいまだに日本語にとっての漢字のありがたさを十分に理解していないことは残念と言うほかはない。私は漢字がとても大切だと思う。
 その理由は第一に、漢字によって分かりやすくなる事である。たとえば、「きしゃのきしゃはきしゃできしゃされました」といきなり言われても、意味わからない。しかし!すばらしいことに、漢字に直せばトーっても分かりやすくなる。「貴社の記者は汽車で帰社されました」めちゃくちゃ分かりやすい。又、英語だって日本語に直したほうが分かりやすい。何しろ、「水」を「water」とか、「車」を「car」なんていってたらいちいちめんどくさい。英語なんか、すべてにほんごにしてしまえば、もっと分かりやすそうなのに・・・・・。
 第二に、漢字が無いと、造語が出来ないということにある。日本人は、面倒くさい外来語を、漢字に直して、解決してきた。例えば、「black-board」=「黒板」というように。漢字が無かったら、このようにすばらしい造語が出来なくなってしまうのである。
 確かに、英語を勉強して、外国の文化をどんどん取り入れていったほうが良い、ということもある。しかし、それでは漢字がなくなってしまう。日本人たるもの、漢字が無くては生きていけない。だから、英語と日本語「漢字」を以下に両立させていくかである。「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」と言う名言があるのだから、日本語も頑張って欲しいものである。

   講評   nane

 要約は、このように全体の4分の1を目安にしていくといいよ。
 「きしゃのきしゃは……」は、ちょうどいい例。こういうとき漢字のありがたみがわかる。英語には英語の利点があるけど、漢字かな混じり文の読みやすさというのは、日本語独特のよさだろうね。
 漢字の造語性は、日本に住んでいると実感がないけど、世界的に見るとかなり特殊な例らしい。欧米では、ラテン語やギリシア語をもとに造語する文化で、学名などもラテン語から持ってくることが多い。
 英語と日本語、今度の期末テストもがんばってね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)