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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   情報の消化吸収   サニー

 ある言語が別の言語と接触すると、相互の交流が生じ、双方の言語の中に言語変化の起こることを、言語干渉と言う。誰でも知っている目立つ対応は、外国語を、外来語として使う方法だ。しかし、これに比べると目立たない対応の一つは、既に日本語の骨肉と化していた漢字をいろいろと組み合わせて新語を作る方法だ。それを可能にした要因は、欧米の文化を、明治の開国と共に一気に広範囲に輸入し消化する時、高度の文化文明を簡潔にする力を持っていた漢字という言語要素が日本にあったということだ。(要約)僕は、日本の文化が、外国の言葉や文化などを受け入れて、それを消化吸収しながら独自の文化を築いてきたように、他人の良いところを自分なりに消化して吸収することが大切だと思う。
 その第一の理由は、他人のことをそのまま真似るだけでは、自分らしさがなくなってしまい、ただの猿真似になってしまうからだ。例えば、日本の代表的な料理の味噌汁も、もとは中国から味噌が伝来したことからである。それを、日本で生産し続けていくことによって、それが日本人になじんで、いつのまにか味噌汁という代表的な日本の食文化の一つにしてしまった。
 二つ目の理由は、自分に取り入れやすい情報にすると、覚えやすいし、忘れにくいからだ。僕は、歴史の年代や、理科や社会などの語彙を覚える時は、覚えるのが大変だが、人から聞いた覚えやすい方法で覚えることもある。例えば、これは塾の先生が教えてくれたものだが、
「コックリさんはしらけるからくだらない」
という覚え方がある。しかし、誰もこれだけでは解らないので、くずして、漢字に直してみると、
「高句麗さんは新羅る加羅、百済ない」
という風になる。これは、四世紀ごろの朝鮮半島の国の名前の覚え方だが、これを位置を時計回りにして覚えると良いそうだ。
 確かに、新しいものを純粋にそのまま受け入れた方が良いものもある。「日本人で、日本語が下手なら、その人が学んだ英語はそれ以下になる。」という言葉もあるように、ものを覚えるにも、基本は日本語なので、国語力はとても大事だ。だから、僕は、日本語を大切にしつつ、他国の文化や物事に目を向けるようにすると良いと思う。僕は、これからも、第三者の意見にも耳を傾けつつ、自分なりに物事を解釈していきたい。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! よく考えて自分なりの「是非の主題」を 考え上げてくれましたね。

 「要約」は、工夫をしてとてもバランスよくいいまとまりになっています。「是非の主題」では「僕は、日本の文化が、外国の言葉や文化などを受け入れて、それを消化吸収しながら独自の文化を築いてきたように、他人の良いところを自分なりに消化して吸収することが大切だと思う。」と工夫をして挙げてくれました。「理由一」として「他人のことをそのまま真似るだけでは、自分らしさがなくなってしまい、ただの猿真似になってしまうからだ。」として社会実例として日本の味噌は中国から伝来した事を挙げられました。日本になじむようすもていねいに書けていますね。「理由二」では、「自分に取り入れやすい情報にすると、覚えやすいし、忘れにくいからだ。」と挙げられました。体験実例では塾の先生の覚え方で語呂合わせの覚えかたを知ったことを挙げられました。「高句麗さんは新羅ける加羅、百済ない。」とすばらしい語呂合わせでしたね! 第四段落では「反対意見への理解」「名言の引用」「是非の主題」「これからの結び」と四つのステップもしっかりと展開できました。是非の主題では「他国の文化や物事に目を向けるようにすると良いと思う。」と書いてくれたので「目を向け、自分なりに工夫して吸収することはいいと思う。」など言葉を加えられるともっとよくなりますよ。

 次は、七月十五日(火)に電話をします。「人間は他の人間と(感)」を読んでの意見文です。 しっかりと長文を音読しておいてください。

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