創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人のあいまいさ   abc

 「そこをなんとか」という言い方はきわめてあいまいである。「そこをなんとか」という表現の中には、日本人のものの考え方が、じつによくあらわれている。その考え方とは、すべては完全ではない、ということだ。そこで、たのむほうも、たのまれるほうも、いくばくかの部分が必ず保留にされていることを前提に話し合う。したがって、あと、どのくらいの可能性の余地があるのか、その「残された部分」を両者は見極めようとし、この言葉が頻出するわけである。日本人は、きめつけを好まず、いつも融通無碍な可能性を残しておこう、とつとめるからだ。 僕は、この話を読んで、一番印象に残ったのは、日本人のあいまいさだ。 僕は、よく「微妙」という言葉を使う。まるで筆者の言う典型的な日本人そのものだ。今日だけでも学校で五回以上この言葉を使った。みんなもよく使っている。そして、不思議なことにそれでいて物事が円滑にすすんでいる。 しかし、僕は二つ欲しい物がある時、どちらにしようかとなかなか決められない。この時は、さすがにいつものあいまいさは仇になる。 僕は、これらのことからあいまいという特有の性格は、日本人の個性としては面白いと思った。しかし、場合によっては物事を断定しなければならない時もある。今後は、あいまいでも良い時と、きちんと物事を断定していく時とうまく区別して生活していこうと思った。

   講評   mako

 確かに「ビミョー」ということばは便利だね。「不思議なことにそれでいて物事が円滑にすすんでいる」というところがおかしいね。「きめつけを好まない」というと、何だかかっこいいですが、決断が苦手というか、できないとなると、とたんにかっこ悪くなるから気をつけたいところです。日本人のあいまいさには、良いものもあるけれど悪いものもある、という両面を見ているところがいいね。
 先日の洞爺湖サミットの宣言もよくわからない内容でした。日本が議長国だったからでしょうか。世界各国のむずかしい様々な立場や思惑に配慮した、すばらしくあいまいな合意で感心してしまいました。(各国メディアの論評は厳しかったみたいですが)


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