創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   物事を消化せよ   クララ

  一昔前だったらだれも言わなかったあいさつを日本人がするようになったのは、 HAVE A NICE WEEKEND!のような、休みを前にしてのあちらの人々のあいさつの習慣を、日本人が進んで取り入れた結果、起こった言語表現上の変化なのである。明治維新とともに日本国内には、それまで見たことも聞いたこともない新奇な事物がどっとあふれ、 見慣れぬ外国の制度や習慣が急速に拡がり始めた。多くの国々では、教育、学術研究、そして社会の運営までが、いかに大変なものであるかを良く知っている私にとって、日本人の多くがいまだに日本語にとっての感じのありがたさを充分に理解していないことは残念と言うほかはない。(要約)私は自分なりに消化してから何かを取り入れるのは良いことだと思う。簡単に言えば、作者と賛成ということになる。(是非の主題)
  私が作者に賛成する一つ目の理由は、そのまま物事を取り入れると、自分らしさが消え失せてしまうからだ。(複数の理由一)私は昔、一人の女の子の字の書き方が好きで、まねをしようとした。それなりに近かったけど、どうしてもその女の子の字の方がきれいに見えた。皆違う人だから全く同じ字にはならないことに気付ついた。もっと難しく言ったら十人十色と言う四字熟語に当てはまる。(体験実例)
  私が作者に賛成する二つ目の理由は、消化しないで物事を取り入れると、自分が成長しないからだ。そのまま取り入れたら、自分の頭には何も残らない。残るのは外見だけである。(複数の理由二)私は毎日お母さんと漢字をやっている。漢字が分からなくて答えから写すと、漢字自身は残らないで写したことだけが頭に残る。なので最近はただ写しているだけではなく、出来るだけ意味を分かろうとしている。(体験実例)
  私は作者に反対する人の意見も分かる。なぜかというとそこの場所で売れ行きが良かったら、消化しなくても、違う場所でも売れ行きが良い可能性が高いからだ。でも、消化してしまうと、味が変わる可能性があるので、その場合、評判は全然良くなくなるのではなかろうか。(反対意見への理解)それでも私は、消化した方が良いと思う。だって、物事を消化しないと、自分は一生変わらなくなってしまうからだ。(ユーモア表現)日本はまだ漢字とか残っているので喜んだ方がいい。他の文化は、物事を消化しなかったおかげで、文化が崩れてしまっている。(是非の主題)

   講評   yasu

 クララさん、今回は文化の取り入れ方について、よく考えてくれました。一例目、二例目の実例は、「自分なりに消化せずに、単純にまねをしてしまった」という例ですね。たしかに、まねは本物をこえることができません。また、機械的にまねしただけでは、真の理解には届きません。どちらも、よい実例でしたね。

 ただ、反対意見への理解のところで、「売れ行き」のことを例として出してきていますね。ここが、ちょっと具体性に欠けていて、意味がよく伝わらなかったことだけが、残念なところでした。何の売れ行きのことを、書きたかったのかな? 味が変わると言うから食べ物のこと? でも、日本で評判のお寿司屋が、ニューヨークに支店を出すときには、メニューをアメリカ人好みに変えたりもしているらしいよ。

 あと最後のしめくくりはいいですね。他の国の言葉をとりいれたゆえに、自分の言葉をなくしてしまった地域もあります。固有の文化を保ち、かつ他の文化のいい面も取り入れて生活している日本は、すばらしいですね。
                    
                     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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