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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   うれしかったプレゼント   ブー太郎

ガサッ、ガサッ(書き出しの工夫)
木の葉を踏みしめながら、落ち葉の小道を歩いていく。
 十月。私の誕生日の月は、たくさんの木が紅葉し、赤く色づいた葉が街中を染めていく。私はこの季節が大好きだ。少し道を歩くだけでも、秋のさわやかな香りが感じられる。たくさんの落ち葉を集めて、その上にねっころがると、またたく間に、そこは落ち葉のベッドに変身して、フカフカでいつまでもここでこうしていたいと思うほど、とても気持ちがいい。
幼稚園の時のことだが(体験実例)、公園で友達と拾ったどんぐりをじゅず玉がつながるように(たとえの表現)とても長く公園中に並べていったことがある。どんどん並べて行くうちに、先頭のどんぐりが見えなくなる位まで長いどんぐりの道ができた。ちょうど夕焼けにどんぐりが照らされて、まぶしいくらいにキラキラ輝いていたのを印象的に覚えている。一年のうちで秋は、自然の恵みをもらえる、プレゼントの季節であると思う。
 もうひとつ近頃もらったプレゼントでうれしかったものがある。1年生からの折り紙である。私達6年生は、4月から1年生のお世話係りをしている。最初は、げた箱で自分の靴箱がわからず、泣きそうにしていた1年生が、2か月たった今では、すっかりお世話係りの私達の名前を覚えてくれるようにまでなった。今日も1時間目の始まる前、絵本の読み聞かせをするために1年生の教室に入って行くと、
「これ、あげる。」
と言って、せみの折り紙をくれた男の子がいた。「せみ」には見えないほど、とっても太っていて、ひげが左右に2本づつ描かれていた。「せみって、ひげがあったっけ?」と思ったけれど、一生懸命折ってくれた気持ちが伝わってきて、なんだかとても心があたたかくなった。
 人間にとって本当にうれしいプレゼントとは、お金で買えるものではなく、いかに心がこもっているか、気持をあたたかくしてくれるかであると思う。プレゼントは、いつでも人の気持ちをとてもやさしくしてくれる。(一般化の主題)

   講評   ogen


 ブー太郎さん、こんにちは。
 <ガサッ、〜木の葉を踏みしめながら、落ち葉の小道を歩いていく>と、書き出しの工夫をできました。ドラマチックな始まり方だね。
 続けて、その説明として、自分の誕生月の十月が、どれほど素敵な季節であるかを書けました。落ち葉のベッドが気持ち良さそう。
 体験実例として、<公園で友達と拾ったどんぐりをじゅず玉がつながるように〜並べていった〜。〜先頭のどんぐりが見えなくなる位まで長いどんぐりの道ができた。〜秋は、自然の恵みをもらえる、プレゼントの季節であると思う>と、書けました。ブー太郎さんにとってのうれしいプレゼントは誰にも作ることのできない、自然の贈り物なんだね。
 もう一つの体験実例として、お世話係で、絵本を読んだりしてあげている一年生から、折り紙をもらったことを書けました。出来はどうあれ、<一生懸命折ってくれた気持ちが伝わってきて、なんだかとても心があたたかくなった>んだね。絵本を読んだりしてあげることも、形のないプレゼントだね。
 <人間にとって本当にうれしいプレゼントとは、お金で買えるものではなく、いかに心がこもっているか、気持をあたたかくしてくれるかであると思う。プレゼントは、いつでも人の気持ちをとてもやさしくしてくれる>と、まとめられました。人とのつながりをとても大切にしているブー太郎さんの気持ちがよく表れてるね。

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