国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本人にとっての【米】   本因坊

 その頃アメリカでは、ケーキミックスが大ヒットした。そのため、オーストラリアやヨーロッパにも進出した。すぐにヒットした。そこで、アメリカ人は日本にも目を着けた。しかし、この着眼点は間違っていた。当時オーブンが家にあるという者はほとんどいなかった。しかし、炊飯器は、どこにでもあった。そこで、炊飯器用ケーキミックスを販売してみたが、大失敗。宣伝費も嵩み、大損をして日本からは撤退していった。(要約)何故失敗したのだろうか。ここからの解説は僕がしていく。
 僕たち日本人の主食は何だろう。パンの人もいれば、米の人もいるだろう。これは、日本人の食の欧米化(洋風化)が原因である。もともとの日本人の主食は、米だったのである。数千年さかのぼろう。日本では弥生時代を迎える頃—。ある物が日本へ足を踏み入れた。そう、米である。もともとは南の方の植物だったという米。品種改良などで日本の気候風土に適応するものになった。この米が日本に入ってきたのだ。それからというもの、毎年毎年稲の栽培が行われ、人々のおなかを満足させた。この伝統ある米を調理する為の器具である炊飯器の中に全く米に関係の無いものを入れるというのは勿論抵抗があるだろう。この抵抗がケーキミックスを流行らせない結果となった訳である。バニラという香料とチョコレートが混ぜてあるケーキミックス。こんなものを入れるとせっかくの御飯が穢れるとでも思ったのだろうか。しかし、事実、ケーキミックスは流行らずに終わった。
 ケーキミックスを炊飯器に入れてなんか食べたくない。これと似た例は世界中にある。例えば、インド人が牛を神として祀るという例。他にも、アラブ人が豚を食べない、韓国では犬を食べる、外国では鯨を食べないなどというものを考えることが出来る。根本的に、食文化が異なるのだ。日本の食生活がいくら欧米化していたとしても、日本の伝統、米だけは守りつづけるのだろう。僕もケーキミックスに使った炊飯器で米を炊いて食べるのはお断りする。こういう伝統が日本にはあるのだ。だから、外国人が、日本をトヤカクいうのはやめてもらいたいと思う。だから、僕たち日本人も外国の食文化への口出しはやめよう。異国文化を認め合うことが国際人への第一歩。日常生活での欧米化を目を皿にして探してみよう。それが見つかったら、どういうことを日本人は拒否するのかももう一度よく考えてみよう。(
一般化)

   講評   nane

 お米の歴史の話は、よく知っているね。今は、パン食も普通になってきたけど、少し前まで、日本人の主食はお米だった。
 自分の家の体験で、お米やご飯が生活の中でどういう位置になっているかを書いてみると面白い。遠足や運動会のお弁当も、お米が多いでしょう。
 食文化の違いは、いろいろなところで使えるから、今回の例はよく覚えておこう。
 結びの感想もよく書けた。異文化を認め合うというのは、自覚していないと、つい忘れがち。特に、お隣の中国や韓国は、日本文化とつい同じ目で見てしまいがちだけど、実はかなり違いがある。そういう違いを理解することが大切だね。


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