低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
日本と鎖国 いちご
ラジオの音楽番組の解説者が、金曜の夜などに番組が終わるとき「では皆さん、良い週末をお過ごしください」といった挨拶をするようになった。それは外国との接触が飛躍的に増えた結果Have a nice week end!のようなあちらの人々の挨拶の習慣を、日本人が進んで取り入れ、起こった言語表現上の変化なのである。しかし、日本はあらゆる点で西洋の文化文明を取り入れたにもかかわらず、雑種文化の国になることなく、世界に類例少ない併存文化の国になったのである。≪是非の主題≫
自分の国の良い所を残しつつ、他の国の良い所を取り入れるのは良いことだ。
今私は吹奏楽部でクラリネットを吹いている。もしも、日本が江戸時代のまま鎖国していたら、このクラリネットも外国から入ってきていなかっただろう。もしかしたら、私は吹奏楽部で尺八を吹いていたかもしれない(笑)。スネアドラムはつづみ、フルートは、横笛・・・。これはこれでいいかもしれないけれど、何だか寂しい感じもする。こう考えると、遠い昔にペリーが来てくれていて本当にありがたい!!≪複数の理由一≫
外国から入ってきた文化はもちろん良いものばかりだが、日本の文化も外国の文化に勝るとも劣らない良い文化がある。それは、食文化だ。外国の料理には、生の物があまりない。それに比べ、日本の料理はどうだろう。馬刺しや、生卵。そしてお刺身。何も調味料で味付けしたり、加工せず、そのまんまで食べる。こういう文化は、先進国の中で珍しい。こういう日本特有の文化も、外国の文化をすべて取り入れてしまっていたら生まれなかったかもしれない。≪複数の理由二≫
たしかに上に書いたように、外国の文化を取り入れすぎるのは良くない。しかし、外国の文化を取り入れたことで、日本も先進国の仲間入りが出来た。外国の文化が入ってきたせいで消えてしまった日本の文化はもちろんあるだろうけれど、そのぶん良い文化も沢山入ってきた。やはり、外国の文化を取り入れることは良いことだ。≪反対意見への理解≫
講評 itoyu
添削:14行目「そのまんま」→「そのまま」
講評:
《1段落目》
簡潔な要約と、「自国の良いところを残しつつ、他国の良いところを取り入れるのは良い」という是非の主題を述べられました。
《2段落目》
1つ目の理由と実例。初めに「他国の文化を取り入れることで、生活に豊かさが増すからだ。」などと理由の定義を1文入れた方がわかりやすいでしょう。
もし日本が開国をしていなかったらどうなっていたかを、吹奏楽の楽器を使って説明したところがとてもおもしろいです。尺八につづみに横笛・・・。有里ちゃんの言うとおり確かにそれはそれでいいのかもしれないけれど、音楽の種類がそれだけというのもつまらないですね。
《3段落目》
日本文化の優れているところとして、食文化をあげられました。和食のおいしさはどんなに豪華な洋食にも引けを取らないですね。
《4段落目》
反対意見を認めた後、自分の意見に戻って上手にまとめられました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |