国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   歩くゴミのお片付け   いろは

 昨晩母が苦労して片付けたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。私とは、どこをとっても異質な子供の部屋である。一見きれいに見えるこの部屋も、引き出しを開ければこんなもんである。ゴチャゴチャな引き出しの中を見た先生はプッと吹き出し、私と母はますます赤面した。
 私は家でこう呼ばれている。『歩くゴミ』。名前の由来は、行く所行く所全てを散らかすからだ。出すだけ出して、片付けはしない。だから、だんだんたまっていき、もう歩くスペースなどない。一日一回は
「片づけなさい!!」
と言われている。こんな私に、母もうんざりだろう。母を悲しませたくないから、ちゃんと片付けをする時はして、とてもキレイにする。本当にこれが私の部屋!?と自分でも驚くぐらいだ。けれど、そんなキレイな部屋もそう長くは続かない。次の日になったら、少し散らかっている。その次の日にはもう部屋の半分が埋まっている。そして一週間も経つと元通りだ。まるで魔法のようにすぐ散らかる。自分でも疑問に思ってしまうくらいだ。
「どうやったらこんなに散らかるんやろう??」
 母は私の反対で、とてもきれい好きである。整理しないと気が済まない。母が私の頃は家じゅうのゴミを拾って回ったらしい。片付け第一!なのだ。同じ血が流れている家族なのに、どうしてこうまでにも差があるのだろう。私も母を見習い、片付けるようにしよう!そう思った矢先、遊びの欲が出てくる。そして、また私は片付けをする事ができなかった。遊びを優先してしまうのだ。こうして私の部屋はさらに散らかっていくのである。
 人間は気の問題で全てを決めれると思う。絶対にできる!と思えばできる。お客さんが来る時に片付けようとして片付けれるのは、散らかっている所を見られるのが嫌で好印象を持ってもらおうとするが故であろう。そこまで危機感がなければ、やる気も起こらない。そしてたまっていく。その危機感をいつも持てば良いのではないだろうか。つまりこう思えば良いのである。
「部屋が散らかっているのはとても恥ずかしいこと。」
少しは片付けを心がけれるかもしれない。なまけ者の節句働きではなく、いつも部屋がきれいな状態にあるようにしようと思う。母を見習って。
「よし!片付けするか!」
私は部屋を片付ける。きれいな部屋がずっと続くように努力をして。

   講評   sumomo

 部屋が散らかっているのは、はずかしいこと。これはわたしにはとても耳の痛い言葉です。毎日、出したものはきちんと元のところに戻すという当たり前のことができていれば、そう散らかるはずはないのに、どうもこの当たり前のことができません。だから当然家庭訪問の前なんていうのは、とんでもないことになるのです。そんな私にとって、いろはさんの様子はとても理解できるものですが、自分自身をしっかり振り返り、反省し、お母さんとの比較をした上で、新たな決心をしているようすがよく書けていますね。
 「なまけ者の節句働き」ということわざの引用もとても効果的です。このすばらしい決心を持続させることができるように、まずは夏休みからがんばってくださいね。


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