創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本当の性格は見破られる   本因坊

 私は、子供の頃、先生が家庭訪問にくる時、憂鬱だった。それは、母に「ちゃんとしなさい」といわれると思ったからだ。対して、母は、私の部屋を綺麗に(汚い物を全て学習机に押し込む)した。しかし、それが先生にばれ、私も母も赤面になった。(要約)
 僕の通う学校では、家庭訪問はない。この理由は、通学する人のほとんどが電車やバスを使うからだ。代わりに、学校で個人面談がある。これで家庭訪問の分を補っているというわけだ。僕の家では、このことは大変有難い。なぜなら、僕の家中散らかっているからだ。先生が来るごとに家中を掃除するなんてできっこない。だから、僕にとって、そして母にとって大変好都合なのである。
 僕が生まれる以前は家はとても綺麗だったという。そして、広く感じられたそうだ。しかし、僕が生まれたとたん、まず、ベビーグッズを買い集める。これで、綺麗な部屋はあっという間に汚くなったという。まあ、今ほどではないだろうが。その後、僕は部屋をもらった。嬉しかった。万歳を三唱した。この部屋は、自分のものになったのだ! ただ、それだけが嬉しくて、ずっと自分の部屋にいた。その部屋は、もちろん綺麗だった。僕は、父と鉄道模型を走らせて遊んだ。僕が今、こんなにも鉄道好きなのは、このことが原因だろうと思う。楽しい毎日だった。ある日、来てほしくない日が来てしまう。何と、弟が四つん這いで階段を上り僕の部屋にも来るようになってしまったのだ。これ以来僕は鉄道模型で遊んでいない。この、鉄道模型で遊べないということが引き金に。それ以来毎日汚くなった。綺麗にしようと努力はするのだが、どれもこれも無意味だった。もうどうしようもない。そんなわけで、今の僕の部屋はとても汚い。何と、足の踏み場もないのだ。もしも、家庭訪問があったら、僕はその都度掃除をするはめになるだろう。大体丸一日費やしても終わらないだろう。もしも家庭訪問を夏場にやったとしたら……。すぐに分かるだろう。すぐに熱中症で倒れるだろう。僕の部屋は、二階にある。その上、冷房装置もないのである。これでは、熱中症間違いないだろう。反対に、冬はとても寒い。季節によっての温度差がとてもあるのだ。だから、僕は家庭訪問がないことがとても有難い。
 ところで、母は、家の調子が悪い時などに、生活救急車などを呼ぶが、その際も、玄関だけ綺麗にし、そこにある荷物は全てリビングに移動させた。家の中に客を入れる時は、畳の部屋のみ綺麗にし、あとはゴチャゴチャにする。そして、客が帰っても、そのままにしておく。そして、リビングは二倍汚くなった上、畳の部屋は他の荷物を置く。こうして、畳の部屋の汚さはそのまま、リビングは二倍になっていく。この時、僕の部屋にもものを移す。このようにして、どんどん部屋が汚くなる。たまに掃除をしてみると、何年も前に描いた絵などが出てくる。これが面白い。こうして、どんどん物を出して懐かしんでいる間に、部屋が更に汚くなっているのだ。ゲッ!と思った時にはもう遅い。食事の時間になっている。汚さ二倍で利益なし。こうして、僕の部屋その他の部屋は、みるみるうちに汚くなってしまった。
 今の日本人は、内側が汚くても外側が綺麗ならば、それで良し、という考えが広がっている。僕はこの考えがあまり好きではない。(やっている人がいうなよ・笑)しかし、この考え方は、適切ではないか? いや、そんなことはない。たとえ内面が汚くても、外面が美しければその人は美しい人だということになるように、美しいを装うのも悪くない。僕は、わざわざ綺麗なことを装うことはしない。無駄だと思うからだ。最終的には自分の性格なんて分かってしまう。わざわざ良い性格を装うのは性に合わない。しかし、一般的には、綺麗なことを装うのは普通になってきている。だから、その流れに乗ったほうが良いのかもしれない。(人 笑 僕)

   講評   nane

 今回は、物語文の感想文だから、内容もやわらかくなったね。
 自分の部屋で鉄道模型を作ったことや、弟が登場するようになったことなど、懐かしい思い出が書いてある。この感想文は、将来の記念になると思うよ。
 本因坊くんの家に限らず、家の中は、どの家庭もそういうものらしい(笑)。他人が来るところだけは、きれいにしてあるというように要領よくやっていないと、ストレスがたまるだろうからね。
 結びの感想は、どうまとめるか難しいところ。もう一度考えて、この作文を清書してみるといいよ。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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