国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   ライバルをつくる   怪盗ピエナ

 人間は競争によって進化したとわたしは考える。つまり、競争原理は必要だ。けれど、現代学力低下など様々な問題が出てきた。
 第一の原因として、現代、政府は〝ゆとり教育〟と言ってなるべく競争をさけ、個々を大切にしてきたことがあげられる。〝ゆとり教育〟により土曜日を休みにしたり、総合の時間を増やしたりして、授業時間の確保が出来なくなった。わたしの一つ上までは台形の面積の求め方を習っていた。けれどわたしの学年から2、3年下は台形の面積の求め方を知らない。中学に入って塾に行くようになると、塾の先生がよく
「あなたたちは台形の面積も習ってないのか。かわいそうやな。」
と言っていた。また、高校の地理の先生も、
「小、中学の知識が少ないから根本的なことを一から教えなければ行けないので、高校に埋め合わせが来る。」
と嘆いていた。ゆとり教育によって、小学校は小学校の負担、中学校は中学校の負担だけでなく、そのしわ寄せが高校に来るそうだ。子ども以上に教師は頭を抱えているみたいだ。また、小学校のとき途中までは持久走大会と言っていたが、途中から持久走記録会と名前が変わり、順位もほとんどつけられなかった。それがわたしにとって悔しくてたまらなかったのを今でも覚えている。
 その対策として、中学の段階からもっと競争意識を持たせることだ。中学三年生の実力テスト以外は順位は出なかった。そうすると、自分がこの中学でどのくらいの順位にいるかよくわからず、目標が定まりにくい。わたしは負けず嫌いなので競争意識が人一倍強い。なので、『チーム内の人に負けたくない!』という意識から、今までソフトボールも練習してこれたし、勉強も『帰宅部に負けたくない!』という意識から、定期テストは寝ずに勉強した。(笑)このおかげで、根気強さ、諦めない心を得たと思う。
 確かに、ベビーブームの頃は競争社会で個々の人権などが無視されてきた。けれど、〝大きく成長することはライバルをつくることだ。〟という名言があるように、競い相手を作りつつも相手を敬うことが大切だ。つまり、両極端になることが一番の悪循環になるのだ。

   講評   mako

 競争の何が問題で「ゆとり教育」に傾いてしまったのかという背景をもう少し書いてもよかったです。また、極端に走ってしまう原因は何だと思いますか?
 人には、比較することで優秀さを認められる喜びと、かけがえのない存在そのものから生じる喜びの二つがあって、その両方が満たされてはじめて充実するのではないかと思います。
 比較する分野が多岐にわたれば、苦手なことがあっても得意なことも見つけられる可能性を感じることができます。
 もうひとつ、自分の命そのものを嬉しく思えることが今ものすごく難しくなっているような気がします。命には他のどんなものとも比べられない価値があるということを見失っているからではないでしょうか。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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