国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
「私はあらためて自分の部屋に」を読んで かれん
「昨晩母が苦労して片づけたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。日常とは違う、とってつけたような空気が充満している。先生は私の机の上を見て、『お、机の上もきれいになっているね。だけど引き出しの中はどうかな』と言って引き出しを開けた。万事休す。もうおしまいである。」
私も同じような例がある。やっぱり家庭訪問のときだった。
「ピーンポーン」
呼び鈴が鳴り、先生が私のマンションについた。私の部屋は玄関の近くで、すぐに見えてしまう。やっぱり母が片づけてくれていたのだが、学校から帰ってきた私がすこし散らかしてしまったのだ。万事休す。もうだめだ・・・?(!)とっさに私は通信教育や塾のテキストなどで机をおおった。そして、ノートを開いて勉強しているふりを始めた。と、そのとき、
「ピーンポーンピーンポーン」
二回目の呼び鈴が鳴って、先生が玄関に入ってきた。危機一髪。危ないところだった。
「おっ」
「あ、こんにちは」
なんとかかくすことができて、その家庭訪問はとどこおりなく終わった。ごまかすために使った時間は、まるで自分がスパイになったようだった。
人間にとって、片付けをする、ということは、部屋を整理すると同時に、頭の中も整理されると思う。なぜなら、整理された部屋はとても気持ちいいからだ。これから、私はできるだけ、部屋をきれいにするように、心がけていきたい。
講評 kiri
こんにちは。今回の長文は「ちびまるこちゃん」の作者「さくらももこさん」のものだったね。読みやすかったのではないかな?
<構成> わかりやすい要約ができたね。カギカッコははぶいておきましょう。
<題材> かれんちゃんにも、家庭訪問で苦い思い出があるのだね。やはり、整理整頓されていない状態を人に見られるのは恥ずかしいね。とっさの判断で、ピンチを切り抜けることができてよかったね。いい体験例でした。
<表現> あわてて取り繕った時の気持ちを「まるでスパイみたい」と表現しました。どことなく後ろめたい気持ちになったね。わかるよ、その気持ち。
<主題> 最後はこの話を読んで、そして、かれんちゃん自身の体験からしっかりした意見が書けました。今回は「人」「人間」を使ったまとめは難しいと思ったけれど、さすがかれんちゃん。うまく「人間」という言葉を使ってまとめることが出来ました。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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