創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   進歩し続ける時代   うさちゃん

 現代の一つの特徴は、親子という関係が「問題」化してきた。自分の子どもは、将来、
自分と同じ様になるだろう、と親は考え、また、子どもは、親と同じような人間になりたい、と考えた。ところが、現代社会での様子はだいぶ違う。社会が進歩し、変化する限り、この親子の間に出来た段差は避けられない完全な保護者・教育者としての親と、完全な被保護者・生徒としての子、という安定した関係はグラつき、親子の間には一種の緊張関係が生まれてゆく
 私は、子と親は別のものとして育つ社会がいいと思う
 その理由は第一に昔のものにとらわれていると、新しい時代に乗り遅れてしまうからだ。
 私と父の子供の頃の時代をくらべてみる。例えば、今は、熱中症になるといって逆に「水を飲みなさい。」といわれるが、父の子供の頃は、運動中には水を飲んではいけなかったそうだ。しかし、ずる賢い父は、部活中にあまりにものどが渇くので、後輩に、グラウンドに穴を掘り、を埋め、ストローだけ地上に出させておき、休憩中に、何かを考えるふりをしながら水を飲んでいたのだという。
 また、第二の理由としては、良い物は自然と残っていくからだ。
 時代が変わってしまうと、全てが変わってしまったように思えるが、昔の人の知恵は、今の最新の技術よりももっと役立つことがある。例えば、おにぎりが良い例だ。おにぎりは、ご飯をお茶碗にいれなくてもすみ、コンパクトにまとまるということで、今でもお弁当のメインだ。
 確かに、親の言うとうりにまねをすれば、それはそれで安心だ。しかし、「脱皮のできない蛇は滅びる」という名言もあるように、私たちは、進歩しつずける時代を忘れてはならないのだ。これから私たちは、そのような時代の中で新しい親子のあり方を築いていくべきだと思う。

   講評   tama

 時代の流れが速くなり、社会の価値観も多様化しているこのごろでは、親のやり方や考え方を真似するだけでは、立ち回ることができなくなりました。例のとおり、一昔前までは、スポーツの練習中に水を飲むことは御法度でした。「苦しいことをも耐え抜く精神力を鍛えるため」だと私も教えられましたが、今そのようなやり方をしている人は、どこにもいないでしょう。それにしても、お父さんの悪知恵(!?)には脱帽です(笑)。
 「良いものは自然と残る」という理由もうなずけます。昔の人の知恵は理にかなっていることが多く、親から子へ、子から孫の代へと自然に受け継がれているものは、やはりいつの時代も大切にされているものなのですね。お弁当の定番であるおにぎりの例は、とてもおもしろいと思いました。

【反対意見への理解・是非の主題】 今も親の時代のやり方を懸命に守ろうとしている人もいますし、必死で受け継がせようと考える人も、たしかにいます。安心、安全な道を行くためにはよいかもしれませんが、時代の変化に合わせたやり方を模索することも必要ですね。

※ 言うとうり → とおり
※ 進歩しつずける → しつづける


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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