低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   変わっていく食   ふえふきねこ

 虫はみんな姿が変わっていく。開かないつぼみや、大きくならない子ねこがいないように、ヤゴはトンボに、アオムシはチョウに、カイコはガにと、変態していくのだ。成虫になると、メスに
「いやーん、あなたはエッチ、変態なんかして。ヘンタイ!」
と嫌がられるわけである。その中にも害虫、カがいる。人の血を吸い、かゆみを呼ぶあのカが。あの吸血鬼が。夏が嫌になる虫が。カの幼虫は、弱小で、ちっぽけなボウフラである。他の虫や魚のエサにされてしまうこともあるという悲しい幼虫だ。ああ、早く大人になりたい、強くなりたい、と願うわけだ。このボウフラは水のある所に来るため、ベランダの花だんや水たまりにも寄ってくるという。水のあるところを求めているのは、まさに砂ばくに迷った旅人のようだ。オアシスというものがボウフラにも存在しているのだろう。だから、高そうマンションやアパートの高い階に住んでいても、ベランダに水があれば、ボウフラが育つため、カにさされてしまうのだ。ボウフラは小さく、たよりなく、本当に弱っちいので、弱気なのびた君からおそろしく怖いジャイアンに成長してしまうというような感じだ。だから、
「ボウフラは、ぼうのようにフラフラしているから放置しても大丈夫。」
と思っていると、いつかカがあふれ、大変な事態、大さん事になりかねない。
 わたしはクラス一の大食いものだ。何か残りもの、おかわりがあれば飛びつき、またたく間にー光の速さには負けるけれどー胃におさめてしまう。一人分ではまだまだ不足と、スープ、サラダ、おまけにパンまでもゆずりうけて二人分いただくという状態に、先生もクラスメイトも半ばあきれているらしい。反対に、クラス一の小食は、男の子だ。いつも、
「これ食べない?」
「たのむ。食べてくれ。」
「このパン、やるよ。」
と言って、何かしらくれるのだ。もちろんこっちは大歓げい。ずっと同じ班でいたいくらいだが、栄養が心配になってしまう。幼少期はみなミルクや、つぶした野菜、おかゆを食べていた。基本はドロドロのものだが、泥は口に入れない。成長すると、アイスクリームやチョコレート、キャンディやガム、ケーキなどの甘い物に目が行く。つかれたら甘い物、というのは大人にもいるだろう。小学生はポテトチップスなど塩辛いもの、なぜか梅干し、キムチなど、すっぱい物や辛いものも好きなのだ。なんとなく分かるが、ゴーヤが好きな子が多いのには驚きだった。中学生は肉や魚など、ボリュームのあるものを食べ。大人は酒を使った料理、変わった味のものやめずらしいちん味のものを好む。
「あなたには、大人の味ね……。」
という言葉にはカチンとくるが。老後はしぶいもの、日本食。相当年を重ねるとまた幼いころに戻り、おかゆやつぶした野菜を食べるようにもなる。わたしは甘いものが好きではないため、友達に押しつけ、そのかわりにパンやスープをもらったらデザートなしでも二人分、ということがあった。だが、先生がそれを規制したため、困難になってしまった。成長しはじめるころにはボリュームは大切である。食べ過ぎはいけないが、少食もだめだ。
 わたしは、生き物が食べる食べ物が、体や状態に合わせて上手に工夫されていることが分かった。人間でも、赤ちゃんは歯がないのでどろどろのもの、と工夫がほどこされている。成長期は歯を強くするため、固いものを、などと。わたしは大食い者である。好き嫌いは多少あるけれど、ほとんどはちゃんと食べているつもりだから、虫のようにへん食はできない。ダイエットのようで、失敗が怖い、おそろしいからだ。もしかしたら、あの男の子が少食なのは、今の体の発育、状態に合わせて工夫されているからなのかもしれない。

   講評   kaki

2ヶ月連続の入選おめでとう! 清書では「必ず書き加える」という前向きな姿勢で取り組んでいて、初めのものより、かなりレベルアップしています。今回の清書も、要約をカットした分、新しい内容が加わっていたね。すばらしい! 3回連続入選も夢ではないよ!


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