国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自然の良さ   cherry

 作曲という仕事は、どうしても音をいじりすぎてその音が本来どこから来たかというような痕跡までも消し去ってしまう。しかし音楽という有機的な流れの中では、一つの和音の響きは千変万化するもので、その表情の豊かさは、まるで、生きたもののようである。
イサム・ノグチは、「ある彫刻の世界」と題された回想風の自伝の中で、自分が求めているのは、自然の眼を通して自然を視ること、そして特別な尊敬の対象としての人間を無視することだ、と述べている。そして、彫刻、人の芸術表現は、人為的に完結するものではなく、自然界の変化に応じて絶えず変化し、また成長を続けるものだ、と言っている。自然から学ぶことは余りにも多い。作曲は音と人間との協同作業(コラボレーション)だと思うから、作曲家は音に傲慢であってはならないだろう。自然の中からいろんなことを学ぶのはよいと思う。
 第一の理由は、自然には、真似ができないようなよいものがあるからである。今日でとうとう8月に入り、夏本番となってきたこの季節にかかせないのは冷房。毎日1回はつけるだろう。そんな冷房だが、森に「ゴォーーーーー」と大きな音を立てた滝があれば、そのほうがだんぜん涼しいのである。また、自然の心地よさを改めて感じることができる。
 第ニの理由は、自然を眺めていると、自分を謙虚に反省することができるからである。自然の中にいると、自分は強いと思ってた自分が、小さく感じるのだ。自然は、誰にも勝てないほど、強い力を持っている。でも、そのおかげで私たちは大きな安心感を持つことができるのだ。
 自然は科学も発展させるのではないか。でも確かに、自分自身の技術を向上させる努力も必要である。しかし、「カメラマンはレンズのほこりを払う前に眼のほこりを払わねばならない」という名言があるように、私たちは何かを作ろうとするときに、謙虚さをもち、まず自然の中から学べることに耳を傾けるべきであるのだ。


   講評   kira

 cherryちゃん、こんにちは。自然のまえに謙虚に自分自身を見つめなおすことができるとき、はじめて発見や創造ができるのですね。
 人間には真似のできない自然の力に感動することがあります。夏の暑いときの滝は、まさに天の助けですね。先生の住む街の少し山に入ったところでは、冷たい天然水を利用して、流しそうめんを食べさせてくれる場所があって人気だそうです。自然がごちそうなのですね。
 自然の前では自分の小ささを感じるというところでは、具体的な体験が入るといいですね。キャンプの時に感じるようなこともありますが、台風や大雨のときにも自然に圧倒されることがあります。
 人間がもっと謙虚にならないと、いつか大いなる自然からしっぺ返しをうけそうです。今こそ考えるべき時ですね。

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