国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   障害者   いすも

アメリカ、オレゴン州の町、ユージーンは、町の中に障害者がいることで人の流れが変わらない町であった。障害者と自然に向き合う町だった。イギリスの児童文学作者、ローズマリ・サトクリフは子供の頃から、障害のもつ社会的な意味、自分と普通の人々とを隔てる微妙な壁に気付いていた。障害が自由をどれだけ阻むかは、その時代のその社会が、障害者をどう位置づけ、その中で人と人との関係をどう作っているかで決まってしまう。
確かに私達は、障害を持つ人に手を差し伸べていくべきである。実際に障害者の人になった気分で、町を歩いてみると障害を持っている人の苦労がよくわかる。車椅子に乗っている人は階段にのぼれないし、耳が不自由な人はパトカーのサイレンや車のクラクションの音などが聞こえない。目が不自由な人はどこになにがあるかわからなく、建物や人にぶつかってしまうかもしれない。そんな人たちのために、私達は手を差し伸べるのが大切なのである。私は今学校でユニバーサルデザインというものを習っている。これは障害を持っている人々にも使えるようにスペシャルにデザインされた日常生活品のことである。例えば手が不自由で使えない人のためのペンや、特別にデザインされたコップなど、様々だ。実際に昔ではあまり気にされていなかった点字や黄色い点字ブロックなども今ではよく見られる。しかもこの頃では体が不自由な人でも運転できるような車もでき、障害者マークをつけて運転できることができるようになった。車椅子の人や、松葉杖を使っていて階段をのぼれない人のために車椅子スロープも階段の隣によく見られることができる。このように障害を持つ人にも安心して住める社会にはなってきているのだ。だが、私達は障害者にもっと何かできることがあると思う。私は障害者を見たら、常に助けられる姿勢でいたいと思っている。
 しかし、障害の人たちが、自らの力でやり遂げようとする意思を尊重することも大切である。障害者の人だって障害を持っていない人だって人権や個人の尊重というものを持っている。あんまり無理に障害者に手を差し伸べてしまうと、彼らの個人的な尊重が失われ、人間としての自信をなくしてしまうかもしれないのだ。そして、あまりにも無理に障害者に手を差し伸べてしまうと逆に障害者の人を不快にさせてしまうかもしれない。私が六年生の頃、私はある障害を持っている人が書いた本を読んだ。彼女は、我々障害者は手助けをしてもらっていることは感謝しているが、逆に必要以上や自分でできることにも手助けをしてもらうと、恥ずかしい思いが出てきて自分でやりたい、と思う気持ちになる、と言った。この作者は足が不自由らしく、車椅子に乗っているが、わざと私たちが無理に車椅子の人と目を合わせないことにも不快な思いがあり、他にも色々を不快な思いをした思い出が書いてあった。私も車椅子の人を目の前にすると、どうしても目をそらしてしまう。それは車椅子に乗っている人は嫌なのだな、と今更ながら感じた(笑)。とにかく彼女は普通に扱って欲しい、と何回も言っていた。私はこの本を読んで、彼女に同感した。いくら障害を持っている人でも障害を持っていない人でも人間は人間である。障害者に無理に手を差し伸べないで、一人一人を人間として扱い、個人の尊重をしていくべきだと私は思う。
 確かに障害者に手を差し伸べることも、一人一人を尊重するのも両方大事である。だが、「人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである」という名言もあるように、障害を持っている人でも持っていない人でも生きているのであるから、両方平等に扱うことが一番大切だ。(総合化)個人の尊重を持ちながら、平等な立場で皆が大事な人生を歩んでいくことが一番大切だと私は思う。

   講評   ogi

 今月もたいへんよくがんばりました。 あと残り1ヶ月の夏休み、何をして過ごすのかな?
   

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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