創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人工と自然   GM

 作曲に集中しているとき、不意に、音楽というものが、自分の知力や感覚では、捉えようもない(神秘的な)ものに思われることがある。作曲という仕事は、どうしても音を弄り過ぎて、その音が本来どこからきたかのような痕跡までも消し去ってしまう。方法論だけに厳格になると、ともすると音楽は紙の上だけの建築物になり空気の通わないものになる。音は恰も生きた物のようにその表情を変えるのだろう?答えは、至極単純に違いない。すなわち音は、間違いなく、生き物なのだ。自分が求めているのは、自然の眼を通して自然を視ること、そして特別な尊敬の対象としての人間を無視することだ。音楽が人間の手(演奏)を通して顕われてくるものであることを考えると、いっそうその思いが強くする。自然から学ぶことは余りにも多い。自然の(この地球の)記憶の層の、深い、遥かな連なりを見出すのは、私のような者には、とても容易なことではない。作曲は音と人間との共同制作(コラボレーション)だと思うから、作曲家は音に傲慢であってはならないだろう。
僕は自然というのは大切だと思う。人工的なものと自然の物で比較すると分かる。風を作る扇風機と自然の風だとどうか。扇風機は、ずっと同じ強さの風を出す。「ブ————」という感じだ。一方風は、「ヒュ〜〜〜〜〜」と風の波ができ、強弱のリズムがあり心地よさを感じる。もう1つは、温度だ。クーラーやヒーターなどの温度調整ができるものだ。確かに涼しくなるし、暖かくなるが、ずっとつけていると、最初は気持ちいと感じるが途中で寒い、暑いと思うようになってくる。しかし、自然の涼しさや暖かさは、日光を浴びてぽかぽかして暖かいな、と感じたりする。
 確かに自然は良いが、人工的でも良いことはある。それは、自然のように天候や季節などにまったく左右されないことだ。いつでもどんなときにも温度を調節したり、風を吹いたりと、まるで自分が神になり天候を決めているかのように・・・さらに、蒸し暑い雨の日に、窓を閉めて扇風機をつけられる。
「カメラマンはレンズのほこりを払う前に眼のほこりを払わねばならない」という名言があるように、何か人工的なものを作るときは自然に目を向けて、考えていかなければならないと思う。ただ1つ払ってはいけない物がある。それは、自分や仕事への誇りだ。

   講評   inoko

 GM君、こんにちは。
猛暑の折、エアコンがなければどうなることかと思う毎日ですが、かつては、団扇や扇子で涼をとる姿は、夏らしい光景でした。涼しさを呼ぶ工夫として、行水をしたり、打ち水をしたりしたものでした。これらは、すべて自然につながっている行為ですね。しかし、今では、このようなことは珍しくなってしまいましたね。私たちの普段の生活は、自然からはだんだん遠ざかっています。だからこそ、あえて自然に目を向けなければならないのでしょう。私達は、自然の大切さを十分承知しているのですから。
☆ 扇風機の実例がしっかり書けていますが、理由がはっきりしないのが残念。是非の主題の後に、二つの理由をはっきり書きましょう。ただ一つ払ってはいけないものとして、自分や仕事への誇りを挙げています。(ほこりと誇りでダジャレ?) やや本題からそれてしまっているので、その後にもう一文足して、自然に関連付けておくといいですね。→(例) 自分の仕事に誇りを持ちつつも、自然に尊敬の念を持つことが必要なのではないだろうか。



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