国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然はすべてに始まり スケートねこ
作曲に集中しているとき、不意に、音楽というものが、自分に知力や感覚では、捉えようもないものに思われることがある。イサム・ノグチは、自伝の中、自分が求めているのは、自然の眼を通して自然を視ることだ、と述べている。自然の記憶の層の、不快、遥かな連なりを見出すのは、私のような者には、とても容易なことではないが、せめて季節毎に変化の相を感じ取れるようになりたい。私は、自然から学ぶものはたくさんあって、学ぶことはとても良いことだと思う。
自然から学ぶことはいいと思う第一の理由は、自然にはとてもいやされるからだ。例えば、外が暑くてエアコンをつけたとき、確かに涼しくて気持ちが良いけれど、そういう人工的なものはあまり体に良くないし、私の場合、冷えることがある。でも自然は、決して体に悪くはないし、体が冷えることはない。暑い日に、ちょっと外に出て夏の風にあたれば、涼しくなるし、頭もすっきりして、もし勉強などをしていたら、もうひとがんばりできるような気がする。
また、第二の理由は、自然とは人間の創造を超えるからだ。よく発見をするが、たいていそういう発見は自然の中で見つかることが多い。私は、小さいけれど、そういう体験がある。私は、時々公園に歩きに行く。最後の方に行くと、小さな川がある。その川は、毎日違うように見える。例えば、その前の日に雨が降っていたら、川は流れているが、晴れていたら流れていない。そこが水車みたいな人工的なものと違うところだ。水車だったら、前の日がどんな天気でも必ず流れている。
確かに、人間は自分の力で考えなければならないものはたくさんある。例えば、計算の仕方とか、漢字の読みかたなど、人間が考え出さなくてはならないものはある。しかし、「真に良いことは、新聞に大きな騒ぎを起こすことなく、小さく始まる」という名言もあるように、すごい発見は、自然の小さなところから始まる。私は、自然はそういうすばらしい発見や機械の始まりだということがすごいと思う。
講評 kiri
こんにちは。八月に入りました。夏休みは楽しんでいるかな?
<第一段落>
芸術作品がいかに自然との結びつきを大事にしてきたかについて、うまくまとめることができました。「自然から学ぶものはたくさんある」という主題へと結びつけました。
<第二段落>
自然の偉大さを、エアコンを例に挙げることがエきました。暑いときはついエアコンに頼ってしまいがちだけど、やはり、人工的な涼しさは自然の風にはかなわないね。自然には不思議な力がありそうです。
<第三段落>
自然は日々変化し、私たちの目を楽しませてくれると同時に、たくさんの発見をさせてくれるね。ねこちゃんが散歩をする公園でも、川がその日によって違う姿を見せてくれているね。これが人工のものであれば変化もなく、つまらないことでしょう。
<第四段落>
自然と人間との結びつきを忘れずに、これからも自然に対して謙虚な気持ちを持ち続けていたいね。人間が作った機械に頼るのもいいけど、ありのままの自然を受け止め、自然というものに耳を傾けることで、学ぶことはたくさんありそうだね。
☆ 最後の一文の「機械」というのはどういうものかな? もう一度考えてみてね。
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