国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   怪我   ミスターカービィ

  「ガツッ、ドン。」
ぼくの膝でそんな鈍い音がした。気がつけば、自分が怪我をしているではないか。
 この文章の読者も、全員といっていいほど怪我をしているだろう。怪我をしたことが無い、という人は、なかなかいないだろう。擦り傷や切り傷などの小さい怪我、骨折や打撲などの大きな怪我。ぼくは、大きな怪我をしたことは無いが、とても痛い怪我をしたことはある。
 それは、ぼくが小学3年生の秋の出来事だった。ぼくは、15分間の昼休憩を人工芝でドッチボールをして、過ごしていた。先生の笛の合図で、ぼくは、学校の非常口を通ろうとしていた。その為には、約50センチほどの段差を上り、しばらく道を歩かなければならなかった。ぼくが、その段差を飛ぼうとしたそのときだった。「ガツッ」と何かぶつかったような鈍い音がした。ぼくは、自分の足を見てみると、自分の膝の辺りが少し凹んでいるのに、気がついた。そのとき、ぼくはその部分があまり痛くは無かった。しかし、自分の教室で、もう1度その膝を見てみると、そこから血がぶわっ、と出てきているのだ。ぼくは、友達からティッシュをもらい、傷口を押さえ、痛みを感じながらも、保健室に急行し、直してもらった。
 母にも、ぼくと似た経験がある。それは、母が小さかったときのことだ。母は、自転車に母の妹と一緒に乗っていた。しかし、母の背後から巨大なトラックが走ってきた。母の妹は、危険を感じて自転車が走っているのにも関わらず、道に下りたのだ。その瞬間、母の自転車はバランスを崩し、母と一緒に川へ落ちたのだ。その後、母は近所のおじさんに助けてもらったそうだ。
 人間にとって、怪我とは、人を成長させるものであろう。

   講評   ita

 こんにちは、カービィー君。思わず息を呑む二つの体験実例でしたね。カービィー君の書き方が臨場感たっぷりだったからだと思います。「怪我」をすることで人間は何かを学びます。「次はこうしよう。」「こういう場合危険が伴う」など。最近は怪我をする前に親が手を出してしまうので、痛みの学習が少ない子が多いと言われています。まあ、先生の子どものように何度怪我をしても学習しない子もいますがね……(笑)。
【第一段落】 いい書き出しです。あと1文でいいのでもう少し段落を膨らませて。
【第二段落】 「怪我」についての実例がよく挙げられました。先生も柱の陰からその光景を見ているようなそんな錯覚を起こさせる描写ができました。
【第三段落】 こちらも大迫力。聞いた話を自分が目にしたように説明できています。できれば「お母さんが学んだこと」を書いてみよう。そうすると第四段落がいきてきます。
【第四段落】 よい一般化の主題です。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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