創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自分の手足で… まーたん
かつて生き物のように焔をあげ、やがて燃え尽きて灰になっていく火の姿は最近では人間の身近にあった「火」が、最近では次第に忘れられていった。今や「火」は、ブラックボックスに囲まれて生活の隅々に入り込んでいる。家庭の中には、電気釜、電子レンジ、石油ストーブやセントラルヒーティングなど真昼のような人工照明の空間が出現してしまった。火というものが私達に直接かかわる事がほとんどなくなってしまった。それは私達の生活が便利になったということを表している。しかし私は便利さに流されるのではなく、生きるための知恵をもった生き方をしていきたい。(生き方の主題)
そのための第一の方法としては、まず、便利なものに頼らずに、何でも自分の手足を使うことが挙げられる。例えば何処かへ外出する時。普段なら車や自転車に乗って出かける事が多いだろう。しかし、そこをあえて自分の足で歩いて出かける事も良い。車や電車では味わえない楽しさがある。それは、自然を五感で感じ取るという事だ。普段は何気なく通っている道、そんな些細な所にも新しい発見があったりもする。私は部活を引退して運動量が一気に減量したので、夏休みに入ってからほぼ毎日、朝ジョギングをしている。真夏、気温三十度ある朝からジョギングという生活は決して良いものではないだろう、と思っていた。しかし、それは案外楽しいものだった。朝の空気はとても美味しい。そして何より自然が素晴らしい。普段は沢山の人で混雑している道にも、朝はあまり人がいない。とても快適だ。便利な物に頼らず、自分で行動するからこそ味わえる事楽しさがあるのだ。(複数の方法一)(体験実例)
第二の方法としては、学校教育においても、机に向かう勉強だけではなく、体験学習を交えた学習方法を取り入れる事である。最近ではそのような学習方法が増えてきた。特に小学校の総合の時間の事は、今でも鮮明に覚えている。気付けば六年も前の話になってしまった。改めて、歳をとったんだなと思う。(笑)その体験学習は盲人の身になって『白状体験』をしたことだ。このような事は教科書や参考書では学べない。何故ならそれは体験しなければ分からない事、そう気持ちが関わるからだ。心や気持ちが関わってくると、それは体験して学ぶことが最も良い。教科書や参考書では実感する事が出来なくても、体験学習を通して実感できる事もあるのだ。(複数の方法二)(ユーモア表現)
確かに便利になった事で、時間の節約ができたり、それを能率よく実用する事は大切だ。例えば、自宅から千キロメートルも離れたところへ行くのに歩いて行く、その交通手段は明らかに間違っている。一体、何日間かかるのだろう?長い旅をしたいというなら話は別だが…(笑)しかし、『私達の人生は、私達が費やしただけの価値がある』という名言があるように私達は実際に自分の手足を使って、生きるための知恵や知識を身に付けていく事が大切だ。(反対意見への理解)(名言の引用)(生き方の主題)
講評 kira
まーたん、こんにちは。世の中は便利になって、今や料理名人がインスタント活用名人でも通用する時代です。料理は火加減なんて言っていた時代は過去なのですね。
なんでも自分の手足をつかって実感できる生活ということでは、爽やかな朝の習慣を紹介しました。部活で鍛えたじょうぶな心身だからこそできる、新しい習慣ですね。
★「運動量が一気に減量した」→「運動量が一気に減少した」
「事楽しさがあるのだ」→「楽しさがあるのだ」
体験学習の大切さでは、小学校の頃の総合の時間を思い出しました。障害を持った人の身になって思いやりを育てる体験ですね。
★「盲人」は言葉自体はまちがいではありませんが、「目の不自由な人」としたほうがいいでしょう。
★「白状体験」→「白杖体験」白い杖ですよね。
便利な技術の活用と、人間が本来持っているべき能力を磨くことと、このバランスが大切ですね。
暑かったり雷雨があったりと、変化のある夏ですが、マイペースでやっていこうね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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