低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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不意打ちのプレゼント ハオハオ
「あれ?なんだろ?」
私は机の横の山盛りになったテキストの上にある『物』を見つけた。それは袋にはいったままのシャーペンだった。私は心の中で
「お母さん、やるじゃん!」
と思っていた。シャーペンは前日に電話で軽くけんかになりかけていたからである。
昨日、塾の授業の終わったあとに、大きなショッピングモールに行っていいか、と言ったら、何をしに行くの、と聞かれた。当然である。
「本屋で立ち読みしたいし」
「えー、今日は家でちゃんと勉強してよ」
「いっつもちゃんと勉強しているじゃん。それに新しいシャーペンほしいし」
「シャーペンならいっぱいあるでしょ、ほら、あの手に優しいやつとか、書きやすいやつとか・・・」
「ああ、もうわかったよ、今日は行きません!」
と、口論になったのである。私が買い換えたいシャーペンは、猫の絵がかかれたものだが、使っているうちにイラストがはがれて、いるので、今は机のなかに引退しているのだ。書きやすかったので、それと同じような物が買いたかったのに私はいつも反対されていた。それなのに、シャーペンを買ってくれていたので、とてもうれしかった。不意打ちのプレゼントはうれしいものである。さすがに目頭が熱くなったりはしなかったけれど、感謝である。
私の友人の誕生日は六月だったが、プレゼントを渡したときに、ものすごくいい反応をしてくれた。友達は幼稚園の時から小学校三年まで同じ小学校だったが、途中で私立の小学校に編入した。私の学年では転校した友人のなかでも影の濃い存在である。その友人は、プレゼントを渡したときに、私の携帯についていつ「無限プチプチ」というおもちゃに気づいた。
「いいなー、いいなー。これほしいんだよねー」
というので、わたしはプレゼントの中身をばらすことにした。
「実は、プレゼントにこれ(無限プチプチ)はいってるんだ」
といったら、友達は目を子犬がじゃれているようにきらんきらんと輝かせて、
「ホント!?」
といった。
「ホントだよ」
というと、友達は、
「やった!さすがハオハオ!!さすが親友!」
というようなことを言っていた。その喜びようがまるで犬のようで、プレゼントをあげてよかったな、と思った。プレゼントにプレゼント返しされた気分だった。えびといってはなんだけれど、えびでたいを釣ったような気分だった。
人間にとってプレゼントとは、いろいろな効果をもたらしてくれるものである。母のシャーペンや、友達のプレゼント返しは、すごくうれしかったけれど、この世にはブラックサンタクロースというものが存在するのである。
ブラックサンタクロースは、悪い子供に動物の臓器など、喜べないプレゼントをしてくれるそうだ。また、ブラックサンタクロースではないが、私のおばあちゃんにもみられることで、一回つかった櫛や、私の誕生月の星座ではない星座のシールをくれたりする。ちょっと・・・という感じだが、これも好意だと思うので、ありがたくいただいておく。ブラックサンタより、数百倍マシである。
講評 kaki
ブラックサンタの話の順番を変えて清書ができたね。流れが良くなりました。
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