国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   複雑な親子関係?   クララ

  人間は他の人間と自由にまじわることができる。あるいは、まじわる相手を自由に選ぶことが出来る。でも、自由にみちあふれた現代の人間関係のなかで、親子だけはまったく別枠の関係なのである。乳児経験の階段から、親子のあいだには、大きな落差がつくられているのだ。社会が進歩し、変化するかぎり、この落差は避けられない。子どもは親とちがった存在になり、親子のあいだには一種の緊張関係がうまれてゆく。(要約)私は作者と賛成する。(是非の主題)
  私が作者と賛成する一つ目の理由は、十人十色ということわざがあるように皆ちがうからこそ世の中が出来ているのだ。皆が一緒だったら、一つの野菜は売れて、もう一つの野菜が売れないということになってしまう。それではバランスがくずれてしまう。世の中には見えないサイクルがある。農作家が野菜を作り、その野菜をお店に売り、お店がお客様に売る。農作家の人びとはお店からもらったお金で生きている。でも、その野菜が売れなかったら、そのサイクルはくずれ、農作家の人達は生きていけなくなる。(複数の理由一)私の家族でも好き嫌いは違う。私の姉はうなぎが大嫌いだけど、私は大好き。私はカニが嫌いだけれど、姉は好き。私たち二人が大きくなったとき、私はウナギを買って、姉はカニを買うことになる。それでバランスが合う。(体験実例)
  私が作者に賛成する二つ目の理由は、社会が進歩したからこそ、今の時代があるのだ。親には、進歩についていくのはしんどいかもしれないが、 社会が進歩したおかげで人生は楽になっているはずだ。(複数の理由二)私のお母さんが子どもだったときには、コンピューターというものがなかった。なので、お母さんはコンピューターを使いこなしていない。私の姉は何でも出来る。コンピューターのおかげで、いろいろなものが速く見つかるようになった。(体験実例)
   確かに作者に賛成しない人の意見も分かる。なぜかというと親と子の間に落差が生じると、親の威厳がうすれるのではないだろうか。(反対意見への理解)それでも私は作者に賛成する理由は、世の中の進歩と共に子どもの方がよく理解できていることが出てきているからだ。『脱皮できない蛇は滅びる』(名言)という名言があるように、世の中は常に進歩していっているので親も子どもから素直に取り入れることにより、子どもも親が知らないことを知っているということで偉そうにするのではなく、親に分かりやすく教えてあげることによって、親子関係が丸まっていくのではないだろうか。(是非の主題)

   講評   yasu

 クララさん、今回は最後の段落が特に良いですね〜。反対意見への理解と、名言。そして是非の主題へと非常に筋道立てて、説得力のある内容で書くことができました。

 惜しかったところが、2カ所。
その1……最初の是非の主題。「作者に賛成する」と書くだけでなく、その意見の内容についても触れましょう。ここでは、「 子どもは親と別のものとして育つ社会がいい」ということですね。
その2……一つ目の実例。「子どもは親と別のものとして育つ社会がいい」という意見に対し、「皆ちがうからいいのだ」という理由を書いてくれましたね。(十人十色ということわざもいいですね!)その実例を書くわけですから、「世の中のサイクル」を書くと、ちょっとずれてしまいます。ここでは、クララさんが、両親とちがう人生を生きつつあること。両親とはちがう将来を希望していること、などを書いていくと良いでしょう。

あとは、バッチリですよ♪
                  


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