低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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おもしろい本 いまの
字が読めないことを意識しつつページをめくり、「ここには何が書いてあるのだろう」と思い、もどかしい興奮をおぼえたことがありますかちょうど開かずの間の戸を見るように。「漫画の書き方」は、本来の目的からいえば、鑑賞のためにあるのではなく、実用のためにあるものです。しかし、わたしにとって、それは謎に満ちた物語、通常の音階をもたぬ歌だったのです。場合によっては、作者の意図をもこえて、我々の内に何かを作り上げて行くことなのだと思います。幼い日に読んで血をわかした本が、後年読み返してみると、思いの外につからなかったりすることは、間々あるものです。<要約>
私が今までで、一番はまった本は「ハリー・ポッター」シリーズと、「IQ探偵」シリーズだ。「ハリーポッター」は、一年生のときにお母さんにすすめられて読み始めた。漢字が多くてよく分からなかったところもあったけどどんどん飛ばして読んでいって、お母さんに「おもしろい?」
と聞かれたときに、話の流れがよく分からなかったけど、
「ん、すごくおもしろい!」
と答えたのを覚えている。たぶん対抗する気持ちもあったんだろう。いまいちよく覚えていない。でも、2,3ヶ月たって、読んでみたら意外におもしろくてはまってしまった。
「IQ探偵」シリーズは、五年生の初め頃見つけて、少ししたら学校でもブームになった本だ。探偵物は好きなので、どんどん読んでしまう。
小さい頃たくさん読んでおもしろかった本を、何となく読む気になって、読んでみたらなんでこんなのがおもしろかったんだろうというぐらいおもしろくなかったということが、五年生のころあった。ぜったいおもしろいという確信があったので、おもしろくなくてもむりやり笑ってみた。でもやっぱりおもしろくなかった。(笑)でも、もし私が妹とかわったら、おもしろくなるかもしれない。おもしろくなくても、やっぱり捨てられない本だ。
読書とは人間にとって勉強であり、創造力をふくらませて遊ぶ遊びでもある。「読書百ぺん意自ずから通ず」ということわざがあるように、百回も本を読めば自然に話も分かってくるということが分かった。これからは、同じ本もたくさん読んで勉強したい。
講評 komiko
いまのちゃん、こんにちは! 楽しい夏休みもいよいよ後半戦ですね。しっかりとテーマに合った体験を引き出せましたし、字数も目標をクリア出来ましたね、この調子です。
「要約」は、バランスよくぬき出せたし、のキーワードも忘れずに入れられました。「体験実例」では、はまって読んだ二つのシリーズの体験をくわしく書いてくれました。お母さんとの「その人らしい会話」が書けているので「まるで〜のような」を使った「たとえ」をうまく使えるともっとよくなりますよ。「前の話」では、小さなころに好きだった本を読み返すと印象が違ったことを書けました。「もし私が妹とかわったら」と想像もよく書けました。第四段落の「一般化の主題」「ことわざの引用」「これからの決意」としっかりと三つのステップがふめましたね。
次は8/21(木)に8月3週の感想文の課題を説明します。「あなうめ三問テスト」もあるのでしっかりと長文を音読しておいてください。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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